Altium Designerで完璧なPCBスタックアップを設計する方法 過去20年以上にわたり、電子機器は複雑になり続けてきました。基板の密度は限界に達しつつあります。EMC/EMI規制は進み、より厳格化しました。高速化できる余地は小さくなりました。このため、PCBレイアウト技術者が今日のPCBを確実に設計するには、EMC、PDN、EMI、SIを十分に理解することが必要です。この記事では、PCBスタックアップを正しく作成するための考慮事項についていくつか解説します。 解説する内容 このブログでは、PCBスタックアップをどのように計画し、基板設計CADのAltium Designerで実装するかについて解説します。HSD(High Speed Digital Design、高速デジタル設計)を行うときのSIの問題を最小化するための設計最適化について検討します。 学習内容 PCBの積層材料のデータシートを理解する方法 信号層の数を推定する方法 AltiumでPCBスタックアップを設計する方法についてのいくつかの推奨事項 一般的な誤りと落とし穴 記事を読む 回路図作成の事始め - 部品を探す・選ぶ・並べる 回路図の作成は、新しいシートを開いて、部品シンボルを配置する事から始めます。そして、そのシンボルを動かしたりワイヤーで接続したりしながら回路図を完成させます。今回はこの部品配置の段階で使う機能を中心に、順を追って利用方法をおさらいします。 ファイルベースのライブラリと、クラウドベースのライブラリ 既成の部品を利用して部品作成の手間を省く事により、素早く回路図を描き上げる事ができます。これには、その要となる社内のライブラリ環境の充実が重要ですが、現実には他のソースを利用しなくてはならない事も多いと思います。そこで、Altium Designerでは、ファイルベースとクラウドベースの、2種類の方法でライブラリが提供されています。ファイルベースのライブラリには「Components」パネル、クラウドベースのライブラリには「Manufacturer Part Search」パネルを使ってアクセスする事ができます。 なお、この2種類のライブラリの利用方法については、ブログ記事「 記事を読む AltiumLive 2020オンラインサミット 登壇者決定! AltimuLive 2020: オンラインPCBサミットの登録受付が開始されました。今年のサミットは初めてオンラインで開催され、無料でご参加いただけます。皆様と実際にお会いできないのは残念ですが、空き時間、コスト、移動の制約なしに誰でも参加できる形でAltiumLiveを開催できることに大きく期待しております。今年のイベントに参加する講演者とイベントの内容について、以下で紹介します。 すべてのAltiumLiveカンファレンスを支えるのは、弊社が招待する高度な技能を持つ専門家で、それは2020年も同様です。皆様の知識とエンジニアリングに関する技能をさらに豊かなものにできるように、最高の講演者を招待し、一部の方々とはオンラインで話し合えるよう取り計らいました。 「レギュラー」講演者 多くの皆様からのご要望にお応えして、Eric Bogatin博士とRick Hartley氏がプレゼンテーションを行います。 Bogatin氏は、内に秘めたヨーダの本性を開放し、皆様がスカイウォーカーのように 記事を読む インポータを利用してリファレンスデザインをフル活用 多くの電子部品メーカーが、リファレンスデザインをCADデータで無償提供しています。しかし、これらが基板設計ツールのAltium Designerで作成されているとは限りません。通常、他機種データを利用する場合にはデータの変換にてこずりがちですが、Altium Designerでは内蔵されているインポータの助けにより、労せずこれらを利用する事ができます。 そこで、実際に部品メーカーのホームページにアクセスし、リファレンスデザインがどのような形式で提供されているかを確認し、それらがAltium Designerでどの程度利用できるのかを試してみました。 各社のホームページを覗いてみると、どの部品メーカーもリファレンスデザインの提供には力を入れています。どの部品メーカーを取り上げるべきか悩むところですが、今回は手始めに、Texas Instruments社(以下「TI社」)の製品情報ページを調査しました。 では実際にメーカーの情報ページにアクセスします。 Altium 記事を読む OnTrackニュースレター: サプライチェーンおよび設計チームとの最新の同時コラボレーション、頭脳食 – 2020年8月 OnTrackニュースレター 2020年8月 第4巻2号 新たなデジタルコラボレーションによってCalumet Electronics社にもたらされたプラスの影響 この記事では、米国ミシガン州のプリント基板製造メーカーであるCalumet Electronics社のRob Cooke氏へのインタビューをお届けします。Cooke氏には、Altium 365を使用したマルチボード設計における設計者およびEMSプロバイダーとの最近のコラボレーションについてお話を伺いました。このコラボレーションに対するご自身の感想と、設計者や製造メーカーにとっての意味合いについて語られています。このインタビューの録音版は、 OnTrackポッドキャストで視聴できます。 記事を読む グローバルチームをAltium 365に移行する方法 ビデオを見る 頭脳食 知識を磨く技術的なコンテンツの紹介 ブログ | Altium DesignerでPCB設計をコラボ ブログ | 面パターンで繋ぐ - 記事を読む BXL形式のライブラリを利用する 基板設計CADのAltium Designerではファイルベースとクラウドベースのライブラリが提供されており、膨大な数の回路図シンボルやフットプリントを利用できます。しかし、市場に出回っている全ての部品が網羅されている訳では無く、足りない部品は設計者自身が用意しなくてはなりません。 ライブラリエディタを使えばどのような特殊なものでも作れますが、できれば既存のライブラリを利用して作成の手間を省きたいものです。そこで役立つのが、部品メーカーによるライブラリのサポートです。 多くの部品メーカーでは設計者に対するサポートの一環として、CAD用の部品ライブラリを提供しており、各社のホームページからダウンロードする事ができます。そこで、主要なメーカーのサイトをいくつかあたってみるとそれらは、「BXL」という拡張子を持つファイルで提供されています。 しかし、Altium DesignerではこのBXL形式のファイルを直接、読み込むことはできず、何らかの方法で変換しなくてはなりません。 記事を読む Altium DesignerでPCB設計をコラボ 基板設計ツールのAltium Designerは、統合設計ツールとして、回路図編集やPCBレイアウト等、一連の回路設計プロセスをサポートする多くの機能を備えています。このため、ボードレベルの設計であれば他のツールを使わず、これ一台だけで仕上げてしまう事ができます。 その一方、開発・設計の現場では分業が行われており、回路図を描き終えた後PCBレイアウトを外部に委託するという場合がよくあります。そのような場合、「PCBレイアウトは人に任せるのでPCB機能は要らない」と考えてしまいがちです。 確かに強力なPCB機能を持つAltium Designerは、一人でPCBレイアウまで行うのに最適です。しかし、PCBレイアウトを外部に委託する場合にも、この統合設計ツールは大変役立ちます。 統合設計ツールのアドバンテージ PCBレイアウトを外部に委託する場合にも、Altium DesignerのPCB機能は無駄にはなりません。例えば、サービスビューロがAltium Designerを使っている場合には 記事を読む マルチシートデザインの要点 回路の規模が大きくなると、回路図が一枚のシートに収まらなくなります。シートサイズを大きくして、一枚に詰め込でしまうという手もありますが、それにも限りがありますので、一つの回路図を複数のシートに分けて描く事が必要になります。これをマルチシートデザインと呼びます。 このマルチシートデザインには「平面構造」と「階層構造」の2種類があり、シートの枚数を増す事によっていくらでも大きな回路図を描く事ができます。そこで今回は、このマルチシートデザインを用いる際に、押さえておかなくてはならない基本事項をまとめてみました。 平面構造と階層構造 平面構造のマルチシートデザインは、複数の回路図シートが対等に横並びしているだけのもので、各回路図間の接続が別の回路図で示されている訳ではありません。この為、それぞれの回路図シート間の接続は、各シート内に置かれたネット識別子に基づいて行われます。また併せて、接続を成立させるための条件として[プロジェクトオプション]内の[ネット識別範囲]の設定が参照されます。 記事を読む 部品ライブラリとその活用法 基板設計CADを能率よく使うためには部品ライブラリを充実させ、設計に必要な部品をいつでも取り出せるようにしておく事が重要です。このため、部品ライブラリの構築は継続的に取り組まなくてはならない重要な課題であり、Altium Designeにはこれをサポートする様々な機能が用意されています。 しかし、CADの導入直後にはライブラリ環境が整っておらず、既存のライブラリから部品を探したり、新規に部品を作成したりする事に手間取りがちです。ツールの操作に不慣れな段階でのこのライブラリの準備は大変骨の折れる仕事です。そこで、今回は、CADを使い始めて間もない方々の負担を軽減する為に、Altium Designerの部品ライブラリの概要とその利用方法を紹介したいと思います。 統合ライブラリと個別ライブラリ 何よりもまず、Altium Designerのライブラリの構造を知っておかなくてはなりません。 Altium Designerでは統合ライブラリが用いられます。この統合ライブラリとは 記事を読む OnTrackニュースレター: AltiumLiveオンラインサミット、人工呼吸器、頭脳食 - 2020年7月 OnTrackニュースレター 2020年7月 第4巻1号 AltimLive 2020をオンラインで体験しよう Altiumは2020年のイベントのほとんどをオンラインに移行しており、年間最大の大会であるAltiumLiveもオンラインで開催されることになりました。北米でのイベントは10月6日から8日まで、欧州でのイベントは10月20日から22日まで開催されます。 そして何よりも、無料で参加できます! 記事を読む ビデオを見る 頭脳食 知識を磨く技術的なコンテンツの紹介 ブログ | xSignalによる高速伝送路のサポート ブログ | 片面基板の設計の要点 ブログ | タイトルブロックで戸惑わない為に 記事を読む 面パターンで繋ぐ - フィルとリジョンとポリゴン プリント基板設計では、回路図通りに正しく接続するだけでなく、信号を正しく伝える事や電流容量に対する配慮が必要になります。この為、細い均一な線幅で配線するだけでなく、広い多角形による配線が必要になります。この広い面パターンの配置はベタ塗りとも呼ばれ、GNDの配線によく利用されます。基板設計CADのAltium Designerには、この面パターンのために「フィル」「リジョン」「ポリゴン」の3つのオブジェクトが用意されています。そこで、今回はこれらの併用や使い分けの為に、それぞれの特徴をおさらいしたいと思います。 「フィル」– 狂いの無い四角形を素早く作成 フィルは、PCB-CADの機能が十分に進化していない、未成熟な段階のベタ塗りオブジェクトです。四角形しか作成する事ができず、多角形が必要な場合には、複数のフィルを貼り合わせたり、トラックを併用したりする事が必要です。 形状が単純な為、PCBデータやGerberデータのサイズを節約できますが、複雑な形状の作成は困難です。そのため 記事を読む AltimLive 2020をオンラインで体験しよう アルティウムは2020年のイベントのほとんどをオンラインに移行しており、年に1度のカンファレンスであるAltiumLiveもオンラインで開催されることになりました。北米でのイベントは2020年10月6日から8日まで、欧州でのイベントは2020年10月20日から22日まで開催されます。 そして何よりも、通常有料のセッションが今回無料でご参加いただけます! ライブのイベントや、同じ場所に集まるのと同じ体験は不可能ですが、初めてのAltiumLive 2020オンラインサミットを比類のないAltiumLive体験にするために準備を進めております。例年と同様に、学び、つながり、アイデアを得るためのダイナミックなイベントに、今年は皆様のご自宅や職場から簡単にご参加いただけます。会議を仮想化し、無料にすることで、時間、移動、作業負荷、予算の制限なしに、設計コミュニティのより多くのユーザーやメンバーの皆様にご出席いただけるものと考えております。 詳しい情報は、今後数週間の間に発表いたします 記事を読む タイトルブロックに迷わない為に 回路図を作成する場合には、新しい回路図シートを開き、そのシート上にオブジェクトを配置して行きます。しかし、それだけで回路図が完成する訳ではなく、対外的なリリースに必要な図面情報をタイトルブロックに記入しなくてはなりません。 しかし、このタイトルブロックの内容はワークスペース上で直接編集する事ができません。また、基板設計CADのAltium Designerは、テンプレートによるカスタマイズ機能を備えており、使い始めには、その多様性に戸惑ってしまう事もあります。 そこで、今回は、このタイトルブブロックの全体像と利用方法についてまとめてみました。 タイトルブロックは通常、図面の右下に配置され、リファレンスゾーンと共に図面枠を構成しています。各項目への内容の記入はプリファレンスパネルを使って行います。また、タイトルブロックは、標準様式のものが予め用意されている他、カスタムテンプレートによって任意の様式のものを作成する事ができます。タイトルブロックはそれぞれの企業や団体によって様式が異なりますが 記事を読む 46:09 高速設計とは? 高速設計についてさらに知識を深めませんか?このオンデマンドWebセミナーでは、高速設計をより効率的かつ効果的に行うための知識を磨き、また新しいスキルを身につけることができます。インピーダンス、反射、クロストーク、エッジレートなどの重要な概念を取り上げます。また、実践的な要素を網羅しているので、学んだことをすぐに実践することができます。 以下は、セッションで紹介されたトピックとなります。 信号はいつ「高速」扱いになるのか? 反射、クロストーク、インピーダンスは設計の決定にどのような影響を与えるのか? シグナルインテグリティ解析の実行方法 クロストーク解析を行う方法 今すぐ Altium Designerの無償評価版をリクエストして、世界最高のPCB設計ソリューションをお試しください! ビデオを見る OnTrackニュースレター: マイクロビアの信頼性、Ben Jordanのホワイトボード解説、技術記事 - 2020年6月 OnTrackニュースレター 2020年6月第3巻13号 超高密度接続設計におけるマイクロビアの信頼性 今年の初め、サンディエゴで開催されたIPC Apex Expoに参加した際に、GreenSource Fabrication社のJim Brown氏とお会いしました。同氏は、マイクロビアの信頼性という非常に困難かつ広範な問題にGreenSourceチームがどのように最前線で取り組んでいるかを語ってくれました。同社は、一流企業、IPCと手を携え、ニュージャージー州に自動化された工場を建設し、最先端の設備とプロセスを通じて、このテクノロジーを着実に推進しています。このインタビューでは、Brown氏に、長年の取り組みでわかったことや、安定した信頼性の高いマイクロビア構造を実現するために設計エンジニアが行うことについてお聞きします。 記事を読む ビデオを見る 頭脳食 知識を磨く技術的なコンテンツの紹介 ブログ | Altium DesignerでGerber編集 ブログ | 多層基板の内層設計 記事を読む Altium Designer 20は他製品とどこが異なるのでしょう ユーザー重視 このリリースで主に重視したのは、既存のユーザーと、それらのユーザーのAltium Designerにおける操作性の向上です。アルティウムは、103件のBug CrunchとIdeaを解決しました(73%の向上)。この数はほぼ5000のユーザー票を表し、2000を超えるユーザーが、バグが修正されたことを確認する通知を受信することになります。 リーダーシップの強化 Altium Designerは、これまで業界全体に影響を与える先駆的な革新を続けてきました。他社が対応を待つ中、アルティウムは電子回路設計の未来に向かって急成長しています。バージョンが進むにつれ、Altium Designerは機能強化と機能範囲の改善を図り、世界最高クラスの設計を行えます。(※続きはPDFをダウンロードしてください) 今すぐ Altium Designerの無償評価版をリクエストして、世界最高のPCB設計ソリューションをお試しください! 記事を読む 1:48:37 オンラインイベント - Altium Academy Live - Virtual Roadshow (2020年6月11日) オンラインイベント - Altium Academy Liveでは、PCB設計に関する専門的な知識を広げるセッションを紹介しました。以下は、セッションで紹介されたトピックとなります。 Altium Designer® - 10の隠された機能 このセッションでは、Altium Designerの10の隠された機能を活用する方法について解説します。 PCB設計プロジェクトでバージョン管理を効率的にする方法 Altium 365を使用したワークフローや、バージョン管理についての詳細、クラウドで実現するメリットなどについて紹介します。 Altium Designer 20.1 アップデート マイナーリリースで追加された新機能やバグ修正などの詳細を紹介します。 今すぐ ビデオを見る Pagination First page « First Previous page ‹‹ ページ27 現在のページ28 ページ29 ページ30 ページ31 ページ32 Next page ›› Last page Last » 他のコンテンツを表示する