Judy Warner: Mihirさん、あなたの生い立ちとこれまでのキャリアについてお話しいただけますか?
Mihir Shah: 私は電気エンジニアですが、経験はかなり多岐にわたります。Teslaでの電気自動車のパワートレインからTaserでの高電圧パワーエレクトロニクスまで、またその間の様々な領域を含めてあらゆる分野に取り組みました。Taserでは事務主幹として働いていた時期もあり、長年の間に主要な実践的スキルを数多く身につけました。これらのスキルが、Royal Circuitsでの特別プロジェクト担当ディレクターという現在の役割を果たすために役立っています。
Warner: エレクトロニクス産業でキャリアを重ねていることに、お父様からの影響はありましたか?
Shah: 父は、私たち兄弟が子供の頃から、ビジネスに加わるための教育をしてくれていました。何を勉強するかはいつも自由に選ばせてくれましたが、仕事に対する父の情熱や熱中の影響で、私たち家族は常に、人生における役割と成功を中心に考えていました。常にチャレンジすることを勧められていた私たちは、何でも実際にやってみる子供でした。私たち兄弟は結局、二人とも電気工学とエレクトロニクス全般に夢中になりました。この業界で数年働いたのち、設計/顧客側としての経験を積んだ後でビジネスに参加することは明白な選択肢でした。
Warner: お父様がRoyal Circuitsを買収したのは、あなたがおいくつのときでしたか? 工場に遊びに行ったりしましたか?
Shah: 父がRoyal Circuitsを買収したとき、私は13歳でした。この夢を実現させるために、家族全員がイリノイからカリフォルニアに引っ越したのです。それからは素晴らしい体験の連続でした。私が生まれてからずっと、Royalの前も含めて父は半導体業界に従事してきました。夏休みや休日に私たち兄弟は工場を訪れ、ドリルマシンの清掃から基板の出荷手伝いまで、あらゆる作業に没頭したものです。高校の夏休みには、パートナーのアセンブリ工場で手はんだ付け技術者として働いたことすらあります。ただ、この骨の折れ仕事のあとすぐに大学に出願したことは言うまでもありませんが。
Warner: 確かに、手はんだ付けは見かけよりずっと難しくて面倒な作業ですね。エンジニアリングから製造に移って、最も驚いたことを教えていただけますか?
Shah: いまだに多くの基板製造プロセスが手作業で行われていることと、基板を構築して組み立てるために必要な可動部品の数が膨大であることでしょうか。これは100ドルの仕事でも10,000ドルの仕事でも変わりありません。見積もりから発注までのフロントエンドプロセスを、可能な限りシームレスにしようと取り組んでいるとは言え、複雑な技術的プロセスは依然として数多く残されています。そして、このようなプロセスには、とてつもなく熟練した技術者が必要なのです。きちんと油を差した機械と同じように、製造が日々円滑に進んでいることには驚嘆の念を禁じえません。
Warner: 基板製造が実際にどれだけ複雑であるかを、すべてのエンジニアと設計者に見せられたらいいのにと思います。基板製造プロセスはもっと尊重されてもいいと思いますが、残念ながら実際はそうでもありませんね。個人としては、どのような影響をビジネスに与えたいと考えていますか?
Shah: 業務面では、PCBの発注をインターネットショッピングと同じくらい簡単にするという目標に向けて引き続き取り組むことで、スムーズさ、透明性、スピードを実現したいと考えています。長期的な事業運営については、離職率がほとんどゼロの成功企業を築いた父の遺産を受け継ぎ、雇用の維持によって従業員とその家族の幸せを守るとともに、非常に高い情熱を持ったチーム/ファミリーによる運営を維持したいと考えています。父のことも会社のことも大好きなので、父と同じくらいの情熱を持てるように努力を続けて、これを全てのお客様、従業員、ファミリーと分かち合いたいと願っています。
編集者注: Royal Circuitsは過去20年にわたり、1%未満の従業員離職率を維持しています。その間に、息子たちが父の後に続いてRoyal Circuitsファミリーに加わりました。チームの一員として事業に貢献する父子の写真(下)をご覧ください。
Mihir and Milan Shah
Fabian, Teo, Santiago
Rudy Sr., Rudy Jr.
Johnny, Riki