回路図からのプロジェクトライブラリの作成

投稿日 2017/02/21, 火曜日
更新日 2021/03/10, 水曜日

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回路図からすばやくプロジェクトライブラリを作成し共有する

外部の製造業者を使う場合、または社内に設置されたライブラリにアクセスできない他のグループと設計を共有する場合、プロジェクトライブラリを作成するとデータを簡単に共有できます。導入済みのライブラリ、またはAltium Concord Proライブラリからライブラリを作成しても、サプライヤー検索を使って手動でライブラリを作成したとしても、部品をローカライズして簡単に作成できます。ライブラリを作成すると、外部との共有のためにデザインの移植性を高めることができます。

Altium Designerは、各コンポーネントのプロパティを編集することで、または [Find Similar Objects] コマンドを使いSchematic Inspectorを利用することでライブラリを作成する機能を備えています。しかし、大規模で複数シートにわたる回路図の場合、これらは実用的な方法ではありません。代わりに、パラメーターマネージャーを使用してすばやく回路図ライブラリを作成することで、コンポーネントを1つのグローバルなプロジェクトライブラリに集約できます。

外部ライブラリ リソースを不要にする

Altium Designerのパラメーターマネージャーを使って、回路図からプロジェクトライブラリを作成する方法を説明します。プロジェクトライブラリを持たず、全てのコンポーネントを導入済みライブラリから読み込んだプロジェクトを使って説明します。 

回路図ライブラリを持たないプロジェクト
回路図ライブラリを持たないプロジェクト
このサンプルデザインのシートは1枚のみです。より規模の大きい回路図の場合、この方法を使うには全てのシートを開く必要があることに注意します。次に、デザイン内の全てのコンポーネントを使ってプロジェクトライブラリを作成する必要があります。回路図エディターで利用できる [Design] » [Create Schematic Library] コマンドを使って、プロジェクトの回路図ドキュメントに既に配置されたコンポーネントから回路図ライブラリを作成できます。
[Make a Schematic Library] メニューコマンド
[Make a Schematic Library] メニューコマンド

新しい回路図ライブラリを作成すると、そのライブラリを [Schematic Library Editor] で開きます。開いた回路図ファイルの全てのコンポーネントがProject_name.SCHLIBという名前の新しい回路図ライブラリにコピーされ、プロジェクトファイル(Project_name.PRJPCB)と同じフォルダーに格納されます。そのファイル名は [Projects]  パネル(Libraries\Schematic Library Documentsフォルダー内)に表示されます。情報ダイアログボックスが開いたら、確認して [OK] をクリックします。

[File] » [Save As] を使って新しい回路図ライブラリの名前を変更して保存します。回路図上のコンポーネントは、当初のライブラリに関連付けられたライブラリ リンクを保持しています。回路図上のコンポーネントをダブルクリックして [Properties for Schematic Component in Sheet] ダイアログを開き、下図のように表示された [Link to Library Component] を確認すると、ライブラリリンクを保持していることがわかります。

[Properties for Schematic Component in Sheet] ダイアログ
[Properties for Schematic Component in Sheet] ダイアログ
パラメーターは、個別に、または [Parameter Table Editor] を使って、デザイン全体、またはライブラリ全体に追加、および編集できます。このダイアログを開くと、デザイン全体の全パラメーターデータが収集され、表形式で表示されます。[Parameter Table Editor] を開くには、[Tools] » [Parameter Manager] を選択します。
パラメーターマネージャーの起動
パラメーターマネージャーの起動
メニューから [Parameter Manager] を選択すると、最初に [Parameter Editor Options] ダイアログが開きます。このダイアログで、[Parameter Table Editor] ダイアログに読み込むパラメーターの種類を指定します。

プロジェクト内のライブラリ管理の簡素化

[Parameter Table Editor] ダイアログを使うと、プロジェクト全体のパラメーターを編集、および更新できます。パラメーターマネージャーは柔軟な機能を備えているため、プロジェクト内のライブラリ管理を簡素化できる、ライブラリ リンクなどのシステムレベルのパラメーターを操作するツールとしても使用できます。

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