Judy Warner: ご自身の経歴と、メジャーリーグハッキング社を共同で設立したきっかけを簡単に教えてください。
Jonathan Gottfried: 私は子供の頃から機械いじりが好きでしたが、コンピューターサイエンスを学ぶために大学に入ったとき、そこで行われていたことは、私がやりたかった創造的な製作というよりもずっと学問的な内容でした。私は専攻を歴史に変え、アルバイトでコンサルタントとしてプログラミングの仕事を始め、最終的には卒業後Twilio社の開発エバンジェリストになりました。その仕事は、テクノロジーと社会貢献活動を組み合わせたものとして理想的でした。Twilio社での仕事を通じて私は、学生の開発者グループと関わり合いを持つようになりました。最初はスポンサーとして次に助言者として、多くの主催者とグループメンバーに出会いました。共同創立者のSwift氏が、メジャーリーグハッキング社でフルタイムで働くことを私に提案したとき、私が一番やりたかったこと—つまり、学生による技術的スキルの習得とコミュニティ形成の支援を仕事にすることに迷いはありませんでした。
ハッカソンイベントで学生に語りかけるJonathan Gottfried氏
Warner: 現在運営しているハッカソンイベントの数、その参加学生数、今後5 ~ 10年間の目標を教えてください。
Gottfried: メジャーリーグハッキング社は、世界中の大学と高校のキャンパスで行われる数百の技術的ワークショップ、ハッカソンイベント、短い形式のテクノロジーイベントをサポートしています。新しい技術的スキルを学び、すばらしいプロジェクトを製作し、自分たちの情熱をより幅広いテクノロジーコミュニティと共有するために毎年125,000人を超える開発者、設計者、技術者がMLHイベントに参加しています。MLH社は、すべての学生が、世界中のどこに住んでいるとしても、MLHコミュニティの一部としてテクノロジーを形にする方法を習得できる世界を目指して活動しています。
MLH社チーム
Warner: それは、参加学生にどのような直接的な好影響を与えていますか。
Gottfried: メジャーリーグハッキング社のイベントに参加することは、学生たちにとって人生観が変わるほどの体験です。多くの場合、MLHイベントは「仲間」—つまり、テクノロジーを形にすることに自分と同じように情熱を持っている若者たちと出会う最初の場所です。それだけでなく、スキルを実際に試してみるリスクのない環境をMLHイベントは学生たちに提供します。これは、将来有望な開発者の成長過程の重要な一部であり、一般的な教室環境の域を越えて自信と実践的スキルを育むのに役立ちます。80%を超える参加学生が、教室では得られないスキルをMLHイベントで学んでいると答えています。
ロボットアームを製作する学生ハッカー
Warner: ハッカソンイベントに資金を供給し支援を拡大し続けるために作った財政モデルはどのようなものですか。
Gottfried: メジャーリーグハッキング社は公益法人、つまり、使命を重視する新しい形態の企業です。MLH社は、将来有望な技術者を採用しようとしている、または自社の開発プラットフォームについて学生に教えようとしている企業パートナーが提供する財政的支援を通してすばらしい学生コミュニティにサービスを提供できます。
自作のVR機器を試運転する学生
Warner: MLH社はどこを拠点にしていますか。現在、何人の方がMLH社のために働いていますか。
Gottfried: メジャーリーグハッキング社の本社はニューヨークにあります。数千人のボランティアローカルオーガナイザー、50人近いMLHコーチ(MLH社のローカルスーパーリーダー)、約20人のフルタイムのチームメンバーから成るすばらしいコミュニティを持っています。
Warner: ハッカソンイベント以外に、技術的なワークショップも主催していますね。これらのイベントについて、また、MLH社のスポンサーと参加者に対してこれらのイベントが提供する価値について教えてください。
盛況のMLHハッカソンワークスペース
Gottfried: MLHローカルホストは当社の技術ワークショッププログラムです。MLH社は、Google社、Microsoft社、Amazon社、Slack社、Twilio社などの主要な技術企業と提携し、日常とは異なる楽しいピア主導環境でテクノロジープラットフォームの使い方を参加者に教えるためのカリキュラムモジュールを開発しています。MLHローカルホストは、参加者が新しい技術的スキルを自分たちのペースで学ぶために非常に利用しやすい形式であり、これを使ってスポンサーは簡単に高品質カリキュラムを開発し、スポンサーの開発者の教育努力を世界中の聴衆に拡張できます。
チームバッジを自慢げに見せるMLHイベントの参加学生
Warner: MLH社を成長させMLH社の構想を拡張するにつれて、どのような障害または心配がありますか。
Gottfried: 当社は、グローバルな規模で当社のコミュニティのニーズを満たし続ける方法について常に考えています。テクノロジーの能力が世界の中で役に立つことと、開発者に対する需要が増え続けることを確信しています。これは確実に起きることとは言えません。そのため、テクノロジー業界をより親しみやすくし、若手開発者に自信を与えることの価値を実証する方法について当社は常に考えています。
MLHイベントで製作した機器の調整に取り組む学生
Warner: アルティウムのブログ読者がMLH社を支援、またはMLH社にかかわるにはどうすればよいでしょうか。
Gottfried: 学生の方は、https://mlh.io/eventsで次回のハッカソンイベントの予定表を調べてください。開発者を雇用しようとしている企業または開発プラットフォームをお持ちの企業の方は、MLH社との協業の詳細についてhttps://sponsor.mlh.io/を参照し、sponsor@mlh.ioにご連絡ください。
HackHolyokeに参加した女子チーム
Warner: 今日はお忙しいところ、お話しいただきありがとうございました。
今後ともますます成功を収められることをお祈りしています。
Gottfried: このような機会を設けていただき、ありがとうございました。