OrCAD® デザインコラボレーション in Altium 365

Altium 365では、OrCAD®*デザインのサポートが追加され、ECAD非依存プラットフォームへの重要な一歩を踏み出しました。このローンチに続き、初夏にはさらに多くのECADデザインファイルのサポートが追加される予定です。

マルチCADファイルサポートがなぜ重要なのか？

• 一つのプラットフォームで、出所のシステムに関係なく、すべてのECADデザインを最新の情報と共に一箇所で確認できます。
• 世界クラスのコラボレーションツールにより、開発チーム全体の知識を活用できます。
• 包括的なBOM管理により、すべてのBOMを一箇所に集約し、最も信頼性の高い部品、価格、および在庫データを用いてサプライチェーンリスクを軽減できます。

マルチCAD環境でOrCAD®プロジェクトファイルの共同作業を始める準備はできましたか？

Altium 365におけるOrCAD®デザインファイルサポート：トップ5の用途

OrCAD®デザインサポートにより、Altium DesignerとOrCAD®デザインの両方に対してAltium 365の機能を利用できます。これにより以下が可能になります：

• ウェブブラウザでのOrCAD®デザインの閲覧：Altium 365 Web Viewerを使用して、回路図、PCB、およびBOMを拡張表示し、クロスプロービングが可能です。ECADライセンスは不要です。
• デザインレビューの効率化：コンテキストコメントとタスクを用いた効果的なコラボレーションと、バージョン履歴を使用して変更と最終承認を追跡します。
• 効率的なBOM管理：OrCAD®デザインから直接管理されたBOMを作成し、BOM分析、クリーニング、および調達活動を最適化します。
• スマートBOMインサイト：最適な部品データ、価格、在庫、および調達トレンドを手元に置くことで、サプライチェーンリスクを軽減します。
• 高度なデザインデータ管理：マルチCADデータ管理システムにおいて、労力をかけずにストレージ、バージョン管理、および詳細な変更ログを利用できます。

OrCAD®デザインファイルサポート：開発マイルストーンでの機能能力

実際にマルチCADファイルサポートを使用して、Altium 365ワークスペースでOrCAD®デザインファイルを保存、閲覧、共有、および共同作業する方法を見てみましょう。

サポートされているOrCAD®デザインファイルのアップロード

プロジェクトページを介して、サポートされているOrCAD®デザインファイル**をAltium 365に簡単にアップロードし、効率的なマルチCAD管理のためにフォルダーやサブフォルダーに整理できます。

専用プラグインを介して、OrCAD®デザインツールから直接Altium 365にOrCAD®デザインを保存することもできます。このツールは、Altium 365からデザインを開き、Altium 365 Web Viewerを起動し、OrCAD®でコメントを表示する機能も提供します（近日中に提供予定）。

アップロードしたデザインの共有

選択したユーザーやロールとアップロードしたデザインを共有して、徹底的なレビューを行います。誰が編集できるか、または閲覧のみ可能かを定義するために、特定のプロジェクト権限を設定します。共有された人々は、文脈に応じたメモと共にメール通知を受け取ります。

デザインレビューの効率化

エンジニアとして、リストやプレビューウィンドウを使用してマルチシートデザインを簡単にナビゲートできます。シートをズームしたりパンしたりするためにマウスジェスチャーを使用します。シートシンボルやデバイスシートをクリックすると、その背後にある回路図ドキュメントにアクセスできます。

ファームウェアエンジニアは、プログラムするICピンが設計意図と一致していることを確認するために、いつでもデザインを便利に閲覧できます。

検索パネルを使用すると、特定のコンポーネントやネットをすばやく見つけることができます。

LEDの明るさを向上させるために抵抗値を下げるなど、デザインフィードバックを提供したり、変更を提案したりすることができます。プロパティパネルを使用すると、このコンポーネントの正確なPCB位置をPCBビューでクロスプロービングできます。

BOMとサプライチェーンデータの効率的な管理

調達チームはAltium 365でBOMドキュメントを作成およびレビューし、部品の可用性を確認し、廃止されたコンポーネントをフラグ付けすることができます。彼らはウェブUIで直接BOMを更新し、デザイナーに変更のレビューを依頼するタスクを割り当てることができます。

ライブラリアンとして、Altiumライブラリのコンポーネントの健全性を定期的に監視し、すべてのコンポーネントが適切に定義され、サプライチェーンの問題がないことを確認します。

在庫が少ないなど、リスクのある部品については、Where-Used機能を使用してそれらを使用しているすべてのプロジェクトを特定し、デザイナーに通知することができます。これにより、十分な在庫を確保するか、必要に応じて代替部品を提供することができます。

変更の実装

Altium 365でデザインレビューのステークホルダーからフィードバックを収集した後、デザイナーはAltium 365またはOrCAD®デザインツールでプロジェクトを開くことができます。

ここでは、OrCAD®で必要な変更をすべて行うことができます。たとえば、LEDの明るさを向上させるために抵抗器を交換したり、サプライチェーンの問題に直面しているコンポーネントを交換したりすることができます。修正された設計は、意味のあるコメントと共にAltium 365に保存されます。または、更新されたOrCAD®ファイルをAltium 365のWebインターフェースを通じて手動でアップロードすることもできます。

バージョン履歴で変更を追跡する

設計は、最終承認の準備が整いました。マネージャーとして、再度設計をレビューし、すべてのコメントとタスクが対処されていることを確認します。

プロジェクトの履歴を使用して変更を確認し、過去のコメントを再訪します。満足したら、タスクを完了としてマークし、設計コメントに承認タグを追加します。

デモを見る

OrCAD®の設計サポートを実際に見て、マルチCADエンジニアリングがワークフローをどのように効率化するかを確認してください。

ベータアクセスをリクエストする

あなたのフィードバックは非常に重要です。この機能を完璧に磨き上げるために、私たちを助けてください。ベータ版を探索する準備はできていますか？お問い合わせください、そしてそれを実現しましょう！他のECAD形式のマルチCADファイルサポートのローンチタイミングと今後の情報についてもっと学びましょう。

*OrCAD®はCadence Design Systems, Inc.が所有する連邦登録商標です。この商標へのすべての言及は識別目的のみです。この商標の使用は、Cadence Design Systems, Inc.とのいかなる関連、承認、または推奨を意味するものではありません。
** サポートされているファイル形式
1. 回路図: ORCAD .dsnファイル
2. PCB:
- OrCAD .brd v17.2ファイル以降
- OrCAD .alg, .MAX, .ALGファイル
3. ライブラリファイル(.olb, .padなど)は現在、視覚化のためにサポートされていません。私たちはそれらを保存するだけで、ウェブ上での視覚化は行いません。