Requirements Portal における AI 支援要件インポーター

Alkaios Bournias Varotsis, Ph.D.
|  投稿日 2026/03/23 月曜日
Requirements Portal における AI 支援要件インポーター

AI支援インポーターを使って、PDFや各種ドキュメントを構造化された要件に変換する方法をご紹介します。

エンジニアリングチームは、要件をメールやPDFで受け取った後、ドキュメントやスプレッドシートで管理することがよくあります。このような作業方法は時間を浪費し、ミスを招き、結果としてコストのかかる手戻りにつながります。

要件管理ツールを使用している場合でも、チームのデータをインポート可能な形式に整えるには手間がかかります。

この記事では、Requirements Portal の最新機能であるAI支援インポーターをご紹介します。これは、PDF、ドキュメント、スプレッドシート内の非構造化要件を、チーム全体が Altium クラウドワークスペースでアクセスできる構造化されたプロジェクトデータへ変換する機能です。

ここでは、代表的な2つのユースケースを取り上げます。

  1. PDFからエンジニアリング仕様書をインポートする
  2. 規格を要件プロジェクトに変換する

Requirements Portal は、ハードウェア製品チーム向けの Altium の軽量な要件管理ツールです。分散したドキュメントをもとに作業する代わりに、設計ツールと連携する共有クラウドワークスペース上で要件を扱えるようにします。

PDFからエンジニアリング仕様書をインポートする

ハードウェア、エレクトロニクス、機械設計のプロジェクトエンジニアは、要件をドキュメントとして受け取ることがよくあります。

この例では、PDFから要件をインポートし、クラウドワークスペース内の構造化テーブルに変換して、Altium の設計プロジェクトにリンクしました。

要件を Altium の設計プロジェクトにリンクすることで、エンジニアは次のことが可能になります。

  • 設計ツール内で要件を直接表示し、作業する
  • Webビューアー内のコメントを通じて同僚と共同作業する
  • 要件の実装を、コンポーネントや設計機能のレベルまでトレースする

規格ライブラリを要件プロジェクトとして作成する

規制規格、機能安全規格、または各種ガイドラインは、エンジニアが確認し理解しなければならない長大な要件文書です。

この例では、European Cooperation for Space Standardization が公開している ECSS Applicability Requirement Matrix の3つのセクションを Requirements Portal にインポートしました。これらのセクションには450件を超える要件が含まれていました。 

その結果、分析や他の要件プロジェクトでの再利用に適した、明確で構造化された要件セットが得られます。

同様の規格やフレームワークを扱っている場合は、次のアプローチで company standards library を作成することをお勧めします。

  • まず、関連するすべての要件を専用の要件プロジェクトにインポートします。
  • 次に、その規格をレビューし、自社製品に適用されるセクションにタグを付けます。
  • 新しいプロジェクトごとに、関連するセクションを新規の要件プロジェクトへコピーします。

AI支援要件インポーターを試す

AI支援インポーターは、スプレッドシート、PDF、Word文書、CSVなど、さまざまな形式の要件を、ドキュメントが非構造化であっても Requirements Portal に取り込みます。最小限の設定で、エンジニアリングチームに整理された出発点を提供します。

ぜひお試しください。

AI支援インポーターの技術的な機能について詳しくは、ドキュメント記事をご覧ください。

筆者について

筆者について

Alkaios is a Senior Product Marketing Manager at Altium, where he leads go-to-market efforts for Requirements & Systems Portal. With over a decade of experience in advanced engineering design and manufacturing, he’s passionate about making new technologies and modern design practices accessible to broader teams. His background spans both hardware and software domains, with previous roles at nTop and 3D Hubs, where he worked with engineering teams on generative design, DfM, and agile engineering processes. He holds a Ph.D. in additive manufacturing and printed electronics from Loughborough University, UK.

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