エレクトロニクス製品の設計と健康の禅

Judy Warner
|  Created: June 6, 2019  |  Updated: December 25, 2020

 

ハードウェアのスタートアップを検討した場合、おそらく瞑想トレーニングデバイスを最初に思いつくことはないでしょう。ですが、非常に騒がしくストレスの多い世界で、瞑想は、ストレスを軽減して心の健康を向上させる、一般的で効果的な方法になっています。このブログでは、Core Wellness社の共同創設者であるSarah DcDevitt氏がどのようにして、Microsoft社を辞め、Core Wellness社を立ち上げ、個人用瞑想トレーニングマシン「Core」を開発したのかについてをご紹介します。

 

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Core Wellness社の共同創設者であるSarah McDevitt氏

 

Judy Warner: ご自身のキャリアとCore Wellness社を創設したきっかけについて簡単に教えていただけますか?

Sara McDevitt: 私は人生の岐路で、スタンフォード大学で大学院の学位を取るため、Microsoft社を退職しました。大学では、高校生と密接に協力して働きました。そこで、高校生たちが学校での目標を達成するにあたってストレスと不安が妨げになっているのを目にしました。そして同様の問題が自分自身を含む大人たちにも重くのしかかっていることに気づきました。これがきっかけとなって、マインドフルネスの背景にある科学と、人々が各人の一番いい状態になるための方法としてのストレス軽減について研究することになりました。その後間もなく、共同創設者のBrian氏と出会い、瞑想をより実際的で親しみやすく今風にする方法に取り組み始めました。

Warner: このデバイスの働きと健康効果について説明していただけますか?

McDevitt: 瞑想のメリットは、注意力や記憶力の向上から、よりよい睡眠、痛みの軽減など、さまざまです。瞑想アプリはますます普及しましたが、多くの人は、進捗を追跡できず、継続に苦労しています。Coreは、手持ちサイズの瞑想トレーニングマシンで、スムーズな脈拍をガイドします。その一方で、ECG(心電図)によって心拍を計測し、そのデータを用いてセッション中のストレスレベルの変化を分析することができ、それと同時に、徐々に利用者に合った瞑想を作り出せるようになります。

 

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家庭向け個人用瞑想トレーニングマシンCore

 

Warner: このデバイスにはどのタイプのプリント基板が搭載されているのでしょうか? また御社のチームまたはBoltチームの誰が機能開発および設計を手伝ったのですか?

McDevitt: この製品には3つの異なるプリント基板が搭載されています。2つは4層の中程度の密度の基板です。この製品の開発プロセスを通じて、私たちは、これらの基板のそれぞれについてバグの解決や機能要求のための作業を3回ほど繰り返しました。また、開発を容易にするため、規格外フォームファクターも使用します。

Coreのように高度に統合された体験を創出するには、担当領域を横断するチームとの多くの連携が必要です。ですから、最終設計に貢献しなかったメンバーを見つけるのは困難です。社外の機械工学および工業デザインはもちろんですが、Bolt社の技術チーム全員に助けられてCoreに命が吹き込まれました。Bolt社からはJim Paris氏、Carsten Jensen氏、Avery Louie氏、私たちのチームからはBrian Bolze氏とBashir Ziady氏が、基板の作業に携わりました。

Warner: スタートアップのアクセラレーターであるBolt社にいる、私たちの共通の友人が、Coreをアイディアから現実のものにしてくれました。途中、彼らは具体的にどのようにサポートしてくれたのでしょうか?

McDevitt: Bolt社はすばらしいアクセラレーターです。Tylerとそのチームは、数十年の経験を持つ世界レベルの技術者を投入して、創設したばかりのハードウェアスタートアップの最も重要な段階で技術と設計に関してサポートしてくれました。特に、ID、ME、EE、部品調達、プランニング、戦略について助けられました。

 

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Coreのタッチパッドを指先で触ると、弱いパルスを発しカスタムアプリで心拍数を計測

 

Warner: これまで、製品を市場に投入するためにどのようなステップを踏みましたか?

McDevitt: 昨年、1バッチつまり数百のCoreを製造したところ、すぐに売り切れました。部品については最終的な方式で製造しましたが、アセンブリは社内で行い、実装に適した設計の改善および重要品質点を検査し、特定しました。現在は、製造規模を委託製造業者と調整中です。多くの顧客に対してはInstagramで情報を発信しました。また、発売に向けて、プロのスポーツ選手や芸能人などの大きな影響力を持つ人に非公開で働きかけてきました。私たちのチームは急速に成長していますので、この記事の読者の方は、欠員について求人ページをぜひ確認してください。

Warner: 市場への投入を準備するため、次のバッチはいつを予定していますか?

McDevitt: 今後大きな発表を行いますので、夏から秋にかけて引き続きご注目ください。間もなくMore Coreがリリースされます! こちらからご登録いただきましたら、購入情報やイベントなどを真っ先にお届けいたします。

Warner: このデバイスが、顧客や形成されつつあるユーザーコミュニティーにどのような影響すればよいとお考えですか?

McDevitt: 私たちは、精神の健康状態について診断を受けた5人のうちの1人にとってのみならず、全ての人にとって、精神のトレーニングは身体のトレーニングと同様に重要であると考えます。このことは、私たちのチームの各メンバーにとって確かに重要です。私たちの役割は、精神の健康だけでなく人生のほかの支えにおいても、顧客を一番よい状態にするお手伝いをし、個々人が相互に助け合うコミュニティを構築することです。Coreは、私たちのコミュニティに向けてリリースしている最初の製品です。

 

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自宅でも外出先でも簡単に充電できるCoreデバイス

 

Warner: 最後に、現在、瞑想についてどのような俗説があり、それらにどのように対応するおつもりか教えてください。

McDevitt: 自分は神経質すぎるのではないか、「タイプA」の性質が強すぎるのではないか、と疑ったり、瞑想のために「脳のスイッチを切ることができない」などと思っているという話を耳にします。Coreでは、誰もが瞑想してそのメリットを受けることができると考えています。瞑想は、完全に頭を空にすることでも思考を停止することでもありません。判断できない思いに気づき、精神を集中させるべき場所に戻すことです。

また、瞑想は特効薬であるという俗説もあります。人生のあらゆるスキルと同じように、瞑想も一貫性と少しの手間が必要です。多くの場合、メリットは人生を一変させることですが、変化は熱心に取り組むことによって少しずつ達成されます。

Warner: Coreとご自身のご成功をお祈りいたします。またCore Wellness社の今後の製品を楽しみにしております。貴重なお話と展望をお聞かせいただき、ありがとうございました。

McDevitt: こちらこそ、Judyさんとアルティウムコミュニティの皆さまにお話する機会をいただき、ありがとうございました。

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Judy Warnerは、25年以上にわたりエレクトロニクス業界で彼女ならではの多様な役割を担ってきました。Mil/Aeroアプリケーションを中心に、PCB製造、RF、およびマイクロ波PCBおよび受託製造に携わった経験を持っています。 また、『Microwave Journal』、『PCB007 Magazine』、『PCB Design007』、『PCD&F』、『IEEE Microwave Magazine』などの業界出版物のライター、ブロガー、ジャーナリストとしても活動しており、PCEA (プリント回路工学協会) の理事も務めています。2017年、コミュニティー エンゲージメント担当ディレクターとしてAltiumに入社。OnTrackポッドキャストの管理とOnTrackニュースレターの作成に加え、Altiumの年次ユーザー カンファレンス「AltiumLive」を立ち上げました。世界中のPCB設計技術者にリソース、サポート、支持者を届けるという目的を達成すべく熱心に取り組んでいます。

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