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Newsletters OnTrack
OnTrack Newsletter January 2018
On Track Newsletter 2018年1月 第1巻第10号 明けましておめでとうございます。Altium
®
のOn Trackニュースレター1月号へようこそ! 「設計者に注目」コーナーでは、ベルギーに拠点を置くPCB企業Eurocircuitsのオーナーであり、この業界のベテランであるDirk Stans氏とともに、DFMと試作についての新たな展望をお届けします。 「次世代のイノベーター」では、フォーミュラSAEの優勝候補として注目されるチームのひとつである、プリンストン大学のRacing Electricチームに注目します。 On Trackビデオシリーズでは、John Magyarが独特な形状のPCBについてお話しします。さらに、視聴者からの要望により、レイヤー構成の番号付与について、Chris Carlsonが作成したボーナスビデオもお届けします。 3つの栄養豊富な頭脳食を提供いたします。新しい特集記事の地域ニュースも忘れずに目をお通しください。 On Trackが4つの言語で世界中の数十万の読者に届けられていることをご存知でしたか?豊かな国際的視野を持ち、優秀な設計者を追い続ける、On TrackニュースレターチームのIryna Zhuravel、Dedeyla
OnTrack
Princeton Racing ElectricalチームとFormula Hybrid Competition
Judy Warner: お二人にお会いできて光栄です。まずはJasperさんからお話しを伺いましょう。Princeton Racing Electricチームがどのような活動をしているのか、チームがいつどのように結成されたのかをお聞かせください。 Jasper Gebhardt: Princeton Racing Electricは、1人乗りのレース用電気自動車を設計、製造し、レースへ参戦している学生チームです。私たちは、フォーミュラSAEの学生設計競技会、特にFormula Hybrid Competitionに参加しています。チームは、2013年に、プリンストンに実践的なエンジニアリンググループがないことに気付いた機械工学科の3人の学生によって結成されました。レース用自動車を製造するための下準備にはかなり時間がかかり、2015年に初めて競技会に参加しました。 Warner: チームメンバーは現在何人いますか? 主に大学生ですか、大学院生ですか、それとも混成ですか? Gebhardt: チームメンバーは現在約40名います。全員大学生です。メンバーの専攻は、機械工学や電気工学から天体物理学や生物学までさまざまです。 Warner: 資金はどこから得ていますか? 学内では、どのようなタイプのツールを利用できますか
OnTrack Newsletters
PCB製造の溝を埋めるベテランのDirk Stans
Judy Warner: Dirkさん、電気業界でのご自身のキャリアパスと経歴について簡単に教えてください。 Dirk Stans: 私はDISCに就職し、電気エンジニアとしてのスタートを切りました。DISCは、入社して1年後、Barco Graphicsになりましたが。入社初日から、私はヨーロッパのPCB業界向けのCAM(Computer Aided Manufacturing)システムの販売に携わりました。ここで私は、1989年以降のヨーロッパおよび世界的なPCB業界の進歩に関する見識を得ました。ヨーロッパは世界のプリント回路基板の40%を製造し、現地の各企業は相変わらず量産に専念していてもかなりの収益を上げることができました。一方で、これとは別に未開拓の市場があり、エンジニアはこの市場での試作品の作成に苦労していました。ヨーロッパで最初に電子製品をOEM製造した大企業が、極東および中国に子会社を設立しており、多くの他社もすぐに追随しました。ベルリンの壁が崩壊し、ドイツが再統一される1年前、他の東ヨーロッパ諸国がソ連から解放されました。市場は活気づき、ヨーロッパは岐路に立たされました。この結果、電気エンジニアたちは冷遇されていました。チャンスは、多くの場合、混沌から生まれます。同僚で仕事のパートナーでもあったLuc Smetsと私は退職して、東ヨーロッパからのPCB製造の小口注文を、自分を価値のある顧客として扱ってくれる取引相手を待ちわびているエンジニアたちに仲介する仕事を始めました。電子機器開発エンジニアのためのPCBの試作と少量生産という、私たちのユニークな販売ビジネスが誕生しました。基板の仲介を始めて間もなく、私たちの最大のサプライヤーだったハンガリーの国有PCB企業を買収しました。1993年5月1日、私たちはベルギーに拠点を置くハンガリーのPCB製造業者になりました。それ以降、今でも、私たちは全ての収益を自分たちの事業に投資しています。これにより、ベルギー、ハンガリー、ドイツ、フランス、イタリア、イギリス、スイス、インドのグループ所在地で約400人が働くチームに成長しました。2017年は、12,000人のヨーロッパの顧客から仕事がありました。これは、20,000人を超えるユーザーから107,000件をはるかに上回る注文があったことを示しています。今日、私たちのビジネスはほぼ100%オンラインで行われ、標準技術のPCB向けに最大レベルの範囲のサービスを提供しています。 Warner: 当時の明らかな政治的、経済的状況に加え、ユニークなEurocircuitsモデルを作ってオンライン環境に移行したきっかけは何だったのですか? Stans: 1994年以来、製造コスト、そしてPCBの試作や少量生産の価格を抑える方法を模索していました。提供する技術を標準化し、1つの製造パネルに複数の注文をプールすることが、試作や少量生産のコストを抑えるために重要であることにすぐに気付きました。同年、標準化された技術を初めて市場に向けて提示しました。多くの顧客にとって、それまで、工学技術は量産のためのものでしたので、標準化は思い付きませんでしたし、注文のプールは試作の戦略としてはまだ知られていませんでした。この結果、私たちは、多くの製品をより標準化し、市場にインターネットとWeb販売を導入して、考え方と戦略を完全に改めました。1999年、私たちは新しいビジネスフロー「Eurocircuits」を構築しました。PCB試作のための完璧なEビジネスフローです。オンライン化することで、私たちは、割引の交渉が不可能でWebサイトで特別注文ができるプラットフォームを提供する新しいプロファイルを入手できました。顧客は、標準化と注文のプールのメリットに気付き始めました。Eurocircuitsの列車は駅を出発しました。そして、全ての資金をオンライン販売プラットフォームの開発とサービス拡張につぎ込みました。工場への投資は全てそのサービスモデルに向け、これにより、私たちはPCBの試作と少量生産という分野でトップに立つことができました。 長年に渡って、私は自分たちの市場モデル、オーダープールの歴史などについて色々書き綴ってきました。それらはhttps://www.eurocircuits.com/category/eurocircuits/ でご覧になれます。 Warner: 間違いなく、それ以後広く採用されることになる、新しいビジネスモデルを構築なさったということですね。おめでとうございます。ペースが速く人手をあまり介さないこのモデルで、どのようなDFMの問題が起きるのか、繰り返し発生するDFMの問題を減らすためEurocircuitsは何をしているのか、ぜひ知りたいところです。 Stans: 基板の最適な設計フローでは、エンジニアは、今日の産業用電子機器で何が可能なのか、明確で世界的に容易に受け入れられやすい業界標準はどのようなものかを製造サイドから認識している必要があります。これにより、最もコスト効率が高く信頼できる基板製造方法が可能になります。これらの認識を持ってレイアウトを始め、CADソフトに組み込まれたDRCのルールを使用することで、私たちはDFMに関する最悪の事態を回避しています。
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