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Altium Designer - 回路・基板設計ソフトウェア

高密度なBGAの配線を容易にするAltium Designerの機能 高密度なBGAの配線を容易にするAltium Designerの機能 端子数の多いLSIでは、BGAパッケージが良く利用されます。このBGAは、端子の密度が高いのでパッケージを小さくでき、小型化が求められる携帯機器に最適です。しかし、密集した端子の周辺にはわずかなスペースしか残っておらず、全ての端子から配線を引き出すのは至難の業です。これは、高密度な端子配列の代償として突き付けられた課題であり、端子密度に見合うところまで配線密度をあげる事しか解決の道はありません。 そこで、今回はこの高密度な配線を可能にするAltium Designerの機能を紹介したいと思います。 BGAパッケージは、普及し始めてから20年以上経ちます。今では携帯機器に当たり前のように使われており、その特徴は皆さんご存知のはずですが、今回は念のため要点のおさらいから始めたいと思います。 BGAパッケージについて BGAパッケージはBall Grid Arrayの略でその名の通り、格子上に配置されたボール状の端子を持つ表面実装部品です。 端子数は、20以下のものから2000を越えるものまであります。端子の間隔は、1.5mm、1.27mm、1.0mm、0.8mm、0.65mm、0.5mmのものがあります。また、端子の配列は、パッケージの中心部付近に端子が無いものと、端子面の格子上の全てが端子で埋め尽くされたフルグリッドのものがあります。 BGAは、それまで高密度実装用として使用されてきたPGAやQFPに対して、さらに実装密度を上げるためのものです。構造的にみてもPGA端子の格子配列とQFPの表面実装の特徴が組み合わさったものであるといえます。 BGAの配線は極めて困難 BGAパッケージを使うと実装密度を飛躍的に高めることができますが、配線は困難になります。BGA端子の周りは、配線の経路を見つけ出すのが難しいだけでなく、実際に線を置いていくのにも多くの手間がかかります。それは、次のような理由によるものです。 BGA は表面実装 BGAは、基板を貫通する端子を持たないので、実装面以外の層では端子に直接、接続する事はできません。このため、実装面以外の層との接続には必ず、VIA(ビア)を配置しなくてはならず、このVIAが配線スペースを浪費します。 BGA は狭い間隔で端子が何列も並んでいる QFPパッケージも狭い間隔で端子が並んでいますが、BGAはQFPのように一列ではなく何重にも並んでいます。この為、外側の端子の配線が内側端子からの引き出しの邪魔になり、簡単には外に引き出せません。 BGA は端子が多い
PCBドキュメンテーションの重要性 PCBドキュメンテーションの重要性 当社はこれまで、授業やコンサルティング活動、そして数々の記事を作成する中で、PCBドキュメンテーションの重要性を常に訴えてきました。 基板設計仕様書 と共に、ドキュメンテーションは基板を初期製作、そしてそれ以降もずっと正しく製造するために不可欠です。ドキュメントは設計工程の後半で作成されるため、この工程は軽視されたり、十分な注意が払われないことがあります。複雑で多層、 高密度のPCB を構築する際には、プロジェクトの製造段階でPCBに適切なドキュメントを添付することは不可欠です。 この記事では、製造工程に入るすべてのPCBに添付しなければならないさまざまな図面、ファイル、および製作上の注意事項について説明します。 カスタマーとカスタマーが受け取るべきデータ PCB設計工程には、主に3種類のカスタマーがいます。 PCB製造業者 PCB実装業者 生産テスト業者 これらのカスタマーは各々で、設計データベースから抽出されたデータをそれぞれの機器に合わせた形式で印刷する必要があります。また、それぞれのPCB設計に関連する設計ルールやデータを含むドキュメントを一式作成する必要があります。提供されるドキュメントの種類とその内容は以下の通りです。 製作図および記録済み製作データ。 フィルムやその他の製作ツール情報を作成するための設計ファイル一式(別名、ガーバーデータ)。 実装図および実装に必要な情報。 部品表やpick and place情報を含む実装ファイル一式。 テストエンジニアが必要な試験装置を準備するために使用するテストポイント一式。 上記項目に関する詳細情報は以下の通りです。尚、以下のリストには機械製図も含まれますが、これは社内で保管されます。製造工程に欠かせない大切なものですので、以下で説明します。
Protel PCBを引き継ぐAltium Designer Protel PCBを引き継ぐAltium Designer Protel PCBは消滅したわけではありません。Altium Designerとしてリブランドされた後、さらに強化されています。 Altium Designer 専門家を対象とする強力で使いやすい最新のPCB設計ツール。 今も使用されているProtel PCB設計ソフトウェアのコピーをわざわざ探す必要はありません。Protelは1980年代の中頃から、世界中の企業、回路設計の授業を提供する大学、設計の愛好家に使用されています。とはいえ、Protelはどうなったのでしょうか? Protelは、今も存在します。Altium Designerという名称に変わり、以前よりも改良されています。Protelは、パソコンで使用できる初のPCB設計ツールの1つとして歴史を残しましたが、その高度な遺産はAltium Designerとして引き継がれ、PCB設計プロセスのすべての要素に特化する革新的なツールとして開発が継続されています。Protelから始まったAltiumは、最先端の設計ソフトウェアの開発で30年におよぶ経験を蓄積してきました。その成果は、市場で最も優れたPCB設計ツールのAltium Designerに集約されています。 充実したPCB設計プラットフォーム 能力が試される近年の設計に必要な機能を提供するために、Altium Designerは徹底的に改良されています。現在は64ビットのマルチスレッドシステムを基盤として構成され、ユーザーが求める機能がすべて提供されています。また、統合設計環境が整備されているため、さまざまなツールを連携させることも可能です。 複雑なインターフェースや変換の必要なしに、設計全体で同じデータ形式を使用して、シンプルかつ直接的にツールを切り替えられます。これは高度な回路図エディタを使って、複雑な階層設計やマルチチャンネルデザインのシミュレーションやレイアウトを行う際に大きな威力を発揮します。回路図エディタからPCBエディタまで、Altium Designerには設計に必要な機能がすべて揃っています。 Altium Designerに整備されている必要なシステムリソース 昨日使っていたツールが今日の設計で役立たなくなるのではないかと心配する必要はありません。Altium