高齢者向けのお洒落で機能的なウェアラブル テクノロジー

投稿日 2017/07/26, 水曜日
更新日 2020/11/12, 木曜日

スマートウォッチを操作している男性

 

 

最近、スマートウォッチで年を確認したことがありますか? 2017年現在、私は若い人たちがウェアラブルを身に付けて歩き回っているのはよく見かけますが、年配の人が付けているのはあまり見かけません。これは、アメリカ人が高齢化し、さらに多くの人々が今後数年間に統計上の高齢者に加わることによる新たな機会を示しています。年配の人たちは、若い人たちとは異なる理由でウェアラブルを必要としています。年配の人たちは、自分たちの安全を保ち、健康状態を監視してくれるデバイスを探し求めています。ただし、他の人たちと同じこともいくつか気にしています。具体的には外観と利便性です。現在市場に存在するデバイスのいくつかは、高齢者向けのウェアラブル テクノロジーがどのような外観であるべきかを的確に示しています。

高齢者を対象にする

PCBおよび製品の設計者の大多数は高齢者ではないと考えていいでしょう。我々はまだそれほど年をとっていないため、高齢者の必要や要求を予測するのは多少困難です。ほとんどの人たちと同様に、高齢者も見た目と利便性については気にしています。また、ウェアラブルを使用して自分たちの健康状態を確認し、健康を保つことにも関心を持っています。

私の祖母は、見た目に気を使っています。アルツハイマー病にかかった後でさえ、祖母はほぼ毎日、きれいなシャツと宝石類を身につけています。高齢者は同様に、ウェアラブルの外観が良いことも望んでいます。シャツから大きなペンダントがはみ出しているようなものはお洒落ではなく、便利でもありません。若い人たちにとって使いやすさは長所ですが、必須ではありません。若い人たちはメニュー操作やリストのスクロールを簡単に扱えます。しかし、重度の関節炎を患った人にとっては、小さなタッチスクリーンの小さなボタンをクリックすることは簡単ではありません。高齢者向けのデバイスを設計するときは、高齢者の物理的な機能障害を考慮し、使いやすさを最優先にする必要があります。また、この巨大な市場に参入するには、外観の良さも求められます。

 

 

お洒落な財布を持っている女性
ウェアラブルがこのくらい見た目が良ければ申し分ないでしょう。

 

 

機能に関する限り、高齢者は歩数を数えることは考えていません。これらの人たちは、自分たちの健康上の問題点をトラッキングするために役立つデバイスを求めています。高齢者の90%以上は最低1つ、77%は2つ以上の慢性疾患を抱えています。ウェアラブルは、睡眠習慣、脈拍、ストレスレベルなどを記録し、これらの疾患の管理に役立つことが可能です。病気と関連して、転倒も高齢者にとっては大きな心配点です。高齢者にとっては腰の怪我が死を意味する場合もあるため、転倒を記録し、可能なら予防することが重要です。自社のデバイスが機能の点で他社のものを凌駕することを期待するなら、創造的になる必要があります。創造性からどのような製品が生み出されるか、いくつかの例を紹介しましょう。

適切な機能を持つデバイス

私の祖父はいつも例を出して教えるのを好んでいたので、正しい方向に進んでいるいくつかのデバイスを例として紹介しましょう。

  • Wise Wear - この企業は機能よりも美観を多少重視していますが、どちらも適切に実現されています。Wise Wearは、ファッションの衣をかぶったウェアラブル テクノロジーです。もう1つの利点はバッテリ駆動時間の長さで、最大6日動作するため、はるかに便利です。ただし、歩数のカウントや消費カロリーなど一般に求められる機能も搭載されています。

  • ActiveProtective - この製品はお洒落とは呼べませんが、創造性と、安全性への貢献から、紹介する価値があります。ActiveProtectiveはベルトで、転倒を検出するとエアバッグが膨らみます。おそらく、加速度計を使用して転倒を検出していると思われます。この機能は、もっと多くのスマートウォッチ タイプの機器で取り入れられるべき機能でしょう。恰好は良くないですが創造的で、転倒時の安全性について有効な役割を果たします。

  • Lively - GreatcallのLivelyは、まさにこの機能を持つウォッチです。これは高齢者向けのファッションの主張で、高齢者の健康状態を確認するために役立ちます。転倒の検出、歩数カウンター、非常ボタンの機能が含まれています。優れた点の1つは、バッテリーを交換可能なことです。私の経験では、ウォッチのバッテリーを交換するのは簡単ではなく、手に影響する疾患を抱えている場合には特に困難なことです。

  • Lechal - この企業は、ボトムアップ手法をウェアラブルに適用し、スマートな靴の中底を設計しました。これらの機器は着用者の活動をトラッキングしますが、高齢者にとって便利なのはその機能ではありません。私の祖母は毎日同じ道を散歩しますが、誰かがついていないと迷子になってしまいます。Lechalの靴の中底は靴の中で振動することにより、どちらの方向へ向かうべきかを着用者に指示します。これによって、多少の記憶の問題を抱えている人でも、自分だけで行動できることが増えます。このような創造性から、優れた機械が誕生します。

このように、Wise WearとLivelyはどちらも、従来型でありながらお洒落でもあるウェアラブルです。そして、ActiveProtectiveとLechalは最新の流行ではありませんが、創造的な方法で目的を果たす機器です。ファッション、機能、創造性を組み合わせれば、手つかずの高齢者向け市場に参入するデバイスを作り出せることを示しています。

 

 

関節痛を抱える男性
ユーザーが体験する可能性のある物理的な困難を忘れないようにしましょう。

 

 

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