筆者について

Judy Warner

Judy Warnerは、25年以上にわたりエレクトロニクス業界で彼女ならではの多様な役割を担ってきました。Mil/Aeroアプリケーションを中心に、PCB製造、RF、およびマイクロ波PCBおよび受託製造に携わった経験を持っています。 また、『Microwave Journal』、『PCB007 Magazine』、『PCB Design007』、『PCD&F』、『IEEE Microwave Magazine』などの業界出版物のライター、ブロガー、ジャーナリストとしても活動しており、PCEA (プリント回路工学協会) の理事も務めています。2017年、コミュニティー エンゲージメント担当ディレクターとしてAltiumに入社。OnTrackポッドキャストの管理とOnTrackニュースレターの作成に加え、Altiumの年次ユーザー カンファレンス「AltiumLive」を立ち上げました。世界中のPCB設計技術者にリソース、サポート、支持者を届けるという目的を達成すべく熱心に取り組んでいます。

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OnTrack Newsletter 2017年4月 OnTrack Newsletter 2017年4月 1 min OnTrack On Track Newsletter 2017年4月 第1巻第1号 AltiumニュースレターOn Track第1号へようこそ。まず最初に、このニュースレターは、PCB設計者、メーカー、イノベーターの方々に向けて作成されたことをお知らせいたします。毎月発行されるこのレターは、設計者の皆様の士気を高め、激励し、情報を提供し、魔法のような力を使って次世代の技術を世に送り出すお手伝いをできることを目指して企画されました。 Altiumのように企業が「成長」を始めると、当初は最も重要だったことを忘れてしまいがちです。このため、Altiumは組織として内省と再考に時間をかけてきました。難しい設計に何時間も頭を悩ませる粘り強い設計者、初めてロボットを設計する学生、活気に満ちた新規事業に全てを注ぎ込む技術企業家など、ユーザーの皆様はAltiumにとって常に最も大切であると考えています。皆様はAltiumが開発するソフトウェアにとって常にインスピレーションそのものです。 On Trackは、ユーザーの皆様の技術を重んじ、有用なリソースを提供いたします。また、On Trackにより、Altiumは真に重要なものに常に気を配り続けることができるのです。 個人的には、20年間技術者や設計者と机を並べた後、このニュースレターの編集者を務められるのは名誉なことと感じています。On Trackについてのご質問、ご意見、ご要望などがありましたら judy.warner@altium.com宛にメールをお送りください。 敬具 Judy M. Warner コミュニティー管理担当責任者 ロックスターとスーパーヒーロー 記事を読む
New Jersey Institute of Technologyのバハレーシングチームのメンバーたち New Jersey Institute of Technologyのバハレーシングチームのメンバーたち 1 min OnTrack BurghartさんはNJITで機械工学を学んでいる2回生で、バハレーシングチームの電子設計を担当するサブチームのリーダーです。レーシングカーにはメインのダッシュシステム、データ収集ボード、ディスプレイ盤、20のセンサーに接続されている前方と後方のドングルが搭載されています。 Burghartさんは子どもの頃からエンジニアの好奇心が芽吹いており、いろいろなものを分解して遊んでいたと言います。中学と高校では、ロボット工学にも触れました。ラッキーなことに、彼が通っていた高校には3Dプリンタがあったため、彼はそれを使って完全に機能するクアッドコプターを設計して完成させました。NJITに入学後は、現在40名が在籍し、Daniel Brateris教授が顧問を務めるSAEバハレーシングチームに参加しています。電気工学科で教鞭をとっているBrateris教授は、経験に基づく学習の指導者も務めています。Altiumは、NJITで構築中のMaker Spaceへの資金援助を行うスポンサーの1社となる予定です。 今年、NJITのハイランダーレーシングチームはカリフォルニア、イリノイ、カンザスで開催される3つのレースに出場します。現時点での成績は、カリフォルニアで総合13位、シーズン初の4時間耐久レースでは1位となっています。(動画を見る) https://youtu.be/3EsAoJC1MM0 「百聞は一見にしかず」という諺があります。レースでの成功を実現させたNJITのハイランダーバハレーシングチームから、感謝の言葉とともに送られてきた写真をぜひご覧ください。とはいえ、次世代のイノベーターを生み出すこうした素晴らしいプロジェクトに参加できるのを心から感謝しているのはAltiumのチームのほうです。 皆さん、本当におめでとうございます! 記事を読む
PCB設計者のRick Hartley氏: シグナルインテグリティーと高速設計の第一人者 PCB設計者のRick Hartley氏: シグナルインテグリティーと高速設計の第一人者 1 min OnTrack 駆け出しの頃、マイラーテープを使った手作業でPCB設計進めるHartley氏 Judy Warner: まずは、ご自身の職歴とこれまでに手掛けられた製品について教えていただけますか? Rick Hartley: 私は1965年、20歳のときにエレクトロニクスの世界に入りました。最初の数年間は研究開発部門の技術者として働きながら、夜間学校に通って電気工学を学びました。それからしばらくしてフィールドサービスに異動になり、その数年後に「設計者」としてエンジニアリング部門に配属されました。当時の「設計者」は、回路そのもの以外の、回路基板、パッケージング、ワイヤーハーネス、ケーブルなど、製品に使用されるものは何でも設計していました。数年間で設計に関する十分な知識を身に付けた後は、EEとして数年間、電気回路の設計を行いました。 ある日、上司がやって来てこう言いました「君にPCB設計の経験があるのはわかっているが、実は回路基板の仕事が山積みなんだ。これからの6か月間は、回路設計と回路基板の設計を半々で進めてもらえないかい?」私は「わかりました」と答えました。そして、その6か月が過ぎて気付きました。私は回路設計よりも回路基板の設計のほうが好きだったのです。そこで私は回路設計から回路基板の設計に戻ることに決めました。これを聞いたたくさんの設計者は、私の頭が少しおかしくなったのだと考えたようです。 Rick Hartley Warner: 間違いないでしょうね!そんなふうに考える設計者はなかなかいません。 Hartley: そうですよね。彼らには「君はかなりのマゾヒストだ」と言われました。ところが、私にとっては本当に回路設計よりも回路基板の設計のほうが楽しかったのです。ですから、自分で異動を決めたのです。幸運なことに、同じ領域での異動だったため、給料は下がりませんでした。その後、別の会社に転職しましたが、ラッキーなことに引き続きEEレベルの給料をもらっていました。私にとってはよい結果になったわけです。 Warner: では、これまでにどのような製品を手掛けられましたか? Hartley: これまでに手掛けた製品ですか…駆け出しの頃は、大半が工場の床用の産業制御装置でした。製品に使われるものを制御するために閉ループフィードバックシステムを使用する装置ですが、たとえば製造中のプラスチックを測定したりしていました。樹脂と空気を混ぜる分量を制御して正しく分配されるようにし、すべての材料の厚みと混合が適切になるようにするのです。基本的には、製造されるプラスチックを測定して、その流れを制御するのが仕事でしたが、こうした作業は紙などのあらゆるものを使って進めていました。おそらく、仕事を始めてから17年間くらいはこの分野に従事していましたが、1980年代に入ってからはコンピューターの設計に移りました。 Warner: 当時のことはよく覚えています。—パソコンや周辺機器向けの電子機器が急増しましたね。 記事を読む
FIRST Robotics CompetitionはSTEM系の生徒をスーパースターに変えます FIRST Robotics CompetitionはSTEM系の生徒をスーパースターに変えます 1 min OnTrack Chris Jenningsは、FIRSTと長くかかわっており、 FIRST Robotics Competition (FRC)に対して、周囲の人も熱くするほどの熱意を持っています。現在彼が指導しているチームMechanical Mayhem 1519には、FIRST Competitionに参加したことのある彼の7人の子供のうちの最年少の子(つまり末っ子)も所属しています。2004年初めに、Jenningsは、9~14歳の生徒たちがレゴを使って参戦するFIRST Lego League(FLL)のチームのコーチを務めました。そのシーズンの終わりに、生徒たちの多くが対象年齢を外れ、高校レベルのFRCに移りました。2005年、JenningsをコーチとしてMechanical Mayhem 1519が誕生し、それ以来負けなしです。 . Jenningは、電気技師として30年以上、ASICやアレイプロセッサー、その他基本的な設計を行ってきました。彼はまた、コンサルティング会社を成功させ、Daniel Webster Collegeで非常勤講師も務めています。Jenningsは、Altiumで約4年間働いています。 彼は、コーチという役割を越えて、現在のRobotics Control Systemのアーキテクチャーも開発しました。2009年の大会で採用され、今でも世界中で使用されています。彼は仕様を記述し、ボランティア企業と協力して一からコントローラーを開発しました。この開発には、無線通信、画像処理、スマートモーター制御、速度制御、および駆動制限機能などが含まれています。このコントローラーは、40MHZで動く非常に単純な8bit整数のPICベースコントローラーに取って代わりました。32ビット対応浮動小数点プロセッサーを搭載し、ソリッドステートディスクドライブを備えた、400MHZのパワーPCベースのコントローラーを使用することで、新しいコントローラーはチームに10倍以上の機能をもたらしました。このコントローラーは、毎年のように再利用されています。 記事を読む
PCB設計者Cherie Litson: BSEEの学位を持つCIDマスターインストラクター PCB設計者Cherie Litson: BSEEの学位を持つCIDマスターインストラクター 1 min OnTrack Warner: ご自身のこと、設計者としてのキャリアパスについてお聞かせください。 Litson: 1971年に(ネバダのテストサイトを手伝う)製図見習いとして働き始めました。それから、機械と電気の製図技師として下積みを重ねました。そのとき、複雑な手張りで電子部品を設計している設計者たちと出会いました。私は、その部品の芸術的なできばえにすっかり夢中になり、設計者たちが驚くべきレイアウトを作成する様子に見入りました。そして「いつか自分もやってみよう」とひそかに考えました。まもなく私は、電子工学の知識が必要であることに気付き、学校に戻って電気技師になりました。ところが、製造を考慮した設計について十分に理解していないことに気付きました。そこで、IPCに参加して製造の問題について学びました。この経験で私は生まれ変わり、よい基板設計に必要な機械、電気、製造の全ての要素を総合的に理解するに至りました。 2006年にはCID、2008年にはCID+を取得しました。2015年、IPCのマスターインストラクターになり、そのとき業界の2人の達人であるGary FerrariとDieter Bergmanの指導を受けました。 Dieterは厳しかったので、最初は好きになれませんでした。今ではいい友人ですが。私は、業界に対する彼のコミットメントとPCB設計への情熱を理解するようになりました。Garyは、必ず、設計のサプライチェーン全体への影響に関連させて理解していた点がすばらしかったです。その後、PCB設計の学校に戻って卒業しました。 他にも2人の偉大な師、一人はもう亡くなりましたがGlen Wells、もう一人はすでに引退しているMary Sugdenと出会いました。Maryは、複雑な概念をわかりやすく説明するのが得意です。その点については、Maryを見習おうと努めています。 PCB設計者になる、明確に定義された道はありません。多くの人は私と同じような方法でPCB設計者になっていると思います。 Warner: これまでを振り返って、早い段階で、設計者になるきざしが何かありましたか? Litson: パズルがとても得意でした。美術が大好きで、兄弟と一緒に小屋やテントのようなものを作るのも大好きでした。いつも、兄弟よりたくさん作ろう、もっとすごいものを作ろうとしていました。Lincoln log(ログハウスなどの建物を作るおもちゃ)で遊ぶのも大好きでした。 50年代に小学校、60年代に高校に通いました。そのころは、女性がキャリアパスを選択できる機会は多くはありませんでした。女性がキャリアにおいて何をするか、何をできるかについてはたくさんの思い込みがありました。適性テストを受けたところ、歯科衛生士が適しているという結果が出ました(笑)。家族は私が秘書に向いていると考えていたので、速記とタイピングのクラスを取りましたが、大嫌いでした。エンジニアリングとは全く関係ありませんでした!! Warner: 今日、女性の技術者や設計者に特有のメリットや課題があると思いますか 記事を読む