筆者について

Judy Warner

Judy Warnerは、25年以上にわたりエレクトロニクス業界で彼女ならではの多様な役割を担ってきました。Mil/Aeroアプリケーションを中心に、PCB製造、RF、およびマイクロ波PCBおよび受託製造に携わった経験を持っています。 また、『Microwave Journal』、『PCB007 Magazine』、『PCB Design007』、『PCD&F』、『IEEE Microwave Magazine』などの業界出版物のライター、ブロガー、ジャーナリストとしても活動しており、PCEA (プリント回路工学協会) の理事も務めています。2017年、コミュニティー エンゲージメント担当ディレクターとしてAltiumに入社。OnTrackポッドキャストの管理とOnTrackニュースレターの作成に加え、Altiumの年次ユーザー カンファレンス「AltiumLive」を立ち上げました。世界中のPCB設計技術者にリソース、サポート、支持者を届けるという目的を達成すべく熱心に取り組んでいます。

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フレキシブル回路のコストドライバーの管理 フレキシブル回路のコストドライバーの管理 1 min OnTrack Judy Warner: Taraさんは、20年以上も基板製造業に携わってきました。フレキシブルおよびリジッドフレキシブル設計の進歩に貢献している要因は何だと思いますか? Tara Dunn 設計をフレキシブルおよびリジッドフレキシブル技術に向かわせた主な要因は、スペースと重さとパッケージだと思います。私が見たところでは、フレキシブルおよびリジッドフレキシブル回路を既に使っている顧客の場合、新しい設計でフレキシブル回路を使用する割合は増えています。また、フレキシブル技術を使ったことがなく、導入の手引きを期待している顧客からリクエストされる頻度も増えています。全般に、電子機器はますます小さく軽くなっています。小型化していない電子機器の場合は、固定されたパッケージサイズ内で電子部品の密度と機能を増やし続けています。 Warner: コストと信頼性を左右する要因の中で、設計者が認識すべき主な要因は何でしょうか? Dunn: 材料、パネルの利用、技術です。これらは主に3つのコストドライバーになります。それに4つ目を加えたいと思います。それは、組み立て業者の能力を把握し、自分の設計が製造のスイートスポットに合致することを確認することです。最も一般的に在庫が確保されている材料を把握して使用すると、コストとリードタイムを抑えられます。最も一般的な材料は、1/2 ozまたは1 ozの銅箔と、1 milまたは2 milのポリイミドの組み合わせです。1/2 oz~2 ozの銅箔と1/2 mil~6 milのポリイミドで作られたラミネートではその他の多くの選択肢があります。特定の組み立て業者が在庫として確保している一般的な材料を把握すれば、通常と異なる材料を最低ロット仕入れる代金のための余計なコストを確実に避けられます。 フレキシブル回路は通常、独自の形状で設計されます。入れ子の部品の向きを逆にして製造パネルを最も有効に使用できるよう調整する場合の設計を思い出してください。フレキシブル回路の基材で最も一般的なパネルサイズは、12" x 記事を読む
OnTrack Newsletter February 2018 OnTrack Newsletter February 2018 1 min OnTrack On Track Newsletter 2018年2月 第1巻第11号 Altium® On Trackニュースレターの2月号をお届けします。この業界において、次世代のPCB設計者の育成に関する懸念が湧き上がっており、そしてその懸念には妥当な根拠があります。現在のPCB設計者のうち50%は約10年以内に引退すると推定されており、これは憂慮すべき統計です。 私は、ちょうど1年前にAltiumに入社して以来、次世代を担う新しい設計者とテクノロジーについて、数多くの兆候を全世界で目撃してきました。 今月のニュースレターでは、このような例を2つご紹介しましょう。ロックスターとスーパーヒーローでは、フロリダ大学の修士コースでNSF出資の研究所に参加し、天文についての経験を積んだ後、18か月前にNASAに就職した、James MacKinnon氏を紹介します。 スタートアップスナップショットでは、FIRSTロボット工学コンテストで部分的に子供たちにより発案された、新しく新奇なロボット工学アプリケーションについて解説します。 On Trackビデオシリーズでは、今回もJohn Magyarがホワイトボードの前で、組み込みのアクティブおよびパッシブコンポーネントについて解説します。 最後に、今月の目玉として、皆様の頭を鋭くし、情報通になれるよう、いくつかの素晴らしい頭の肥やしと地域ニュースを紹介します。 On Trackでいつも最先端の情報をご覧ください! Judy Warner 記事を読む
James MacKinnon氏のNASAまでのキャリアパス James MacKinnon氏のNASAまでのキャリアパス 2 min OnTrack Judy Warner: Jamesさん、ご自身の学歴と、どのようにしてPCBの設計を習得したかを教えてください。 James MacKinnon: フロリダ大学の3年と4年のとき、ごく単純なPCBの設計が必須の授業がありました。基本的に、このクラスの単位を取れないと卒業できません。それに電気工学のクラスだったので、PCBの製作が求められたのです。3年生の設計課題は単純な回路でした。ですが、4年生になると、かなり複雑な回路を作らされます。このような経緯で、私はPCBの設計とAltium Designerに出会ったわけです。 Judy Warner: 実質的に、大学である種の基板設計の基礎を教えてもらったということですか。なかなか珍しいケースですね。 James MacKinnon: ええ、そうなんです。「基礎」という言葉はいい表現ですね。3年生の授業では、非常に単純な回路のレイアウトが課されました。そのときの回路には、単純なマイクロプロセッサーの、たぶんI/Oラインが含まれていました。私が作成したのはモーターコントローラーだったので、PWMラインでした。授業では、プログラムの使い方、単純な2層基板の設定方法や基本的な配線方法を教えてもらいました。4年生のときの設計では、高速配線、複雑なアナログ設計、インピーダンス整合など、より複雑な要素を扱いました。授業では、基板設計のさまざまな側面について学ぶ講義の時間があり、そこから色々なことを教えてもらいました。とはいうものの、実際には、修士号を取って初めて、本格的な基板設計やAltium Designerの多岐にわたるツールについて習得できました。 Altium Designerは、学部の授業で使用されていたので、修士課程でも使用したのだと思います。私は、フロリダ大学で学士と修士の両方の課程を履修したので、学部で使用したさまざまな器材や習得内容を修士課程で活用することができました。電気工学科が必要なライセンスを取得していたので、誰でも使用できました。修士課程では、CHREC( Center for High-Performance Reconfigurable 記事を読む