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Altium Designer - 回路・基板設計ソフトウェア

サプライチェーン管理: 設計時のコンポーネント在庫状況の確認 Thought Leadership サプライチェーン管理: 設計時のコンポーネント在庫状況の確認 包括的データ管理の全体像 コンポーネントの在庫状況を把握していないために、製品の遅延、製品投入時期の逸失、さらには製品が製造不可能になることもあります。設計上のその他のあらゆる課題に加えて、必要なときに実際に在庫があるコンポーネントを選択していることを確認する必要があります。既存の設計について再発注や変更を行うときは、どうすればいいのでしょうか? 必要なコンポーネントがまだ購入可能かどうか、どうすれば確認できるでしょうか? エンタープライズ向けソリューションから、人手によるスプレッドシートでの追跡まで、多くの異なるデータベースや手法が存在します。コンポーネントにライブのサプライヤーデータが直接追加され、この情報を即座に参照できれば素晴らしいと思いませんか? Aberdeen Groupによると、優良企業の81%が一元的に構築され管理されているライブラリシステムを使用しています 1 。このようなシステムにアクセスできると、データベースを参照し、その情報に基づいて選択することができます。ただし、多くの企業は、このレベルの企業ベースのソリューションにアクセスできません。それでは、その他のあらゆる設計作業に加えてコンポーネントデータをどのように管理しますか? どの部品が製造に使用できるか、どの部品を取り換える必要があるか、既存設計のどの部品をいくつ注文するかなどを決定しますか? サプライチェーンへの直接アクセス サプライチェーンは ソリューション とも呼ばれ、購入データを直接部品表に取り入れるために使用できます。サプライデータ情報は販売業者から直接読み取られるため、 ライブサプライヤーリンク とも呼ばれます。Altium Designer®にはいくつかのサプライヤーが含まれており、どれを検索結果に含めるかを、 Altium Designerの [Data Management]
トレーニングは必要か? 疑問の余地はまったくなし トレーニングは必要か? 疑問の余地はまったくなし Altiumの製品の新しいユーザーや使用頻度の低いユーザー、利用を検討中の見込み顧客に対し、私はよくこう尋ねます。「トレーニングは計画されていますか」案の定、この質問を聞いた人たちは表情が硬くなり、ためらいがちに「そうしたいのですが…」と答えます。そして大半は、仕事の中断やトレーニングなどにかかる費用など、いくつかの問題点を口にします。こうした反応は、歯医者に行くかどうか考えているときと似ています。つまり、行くのを引き延ばしていると、とんでもないことになるのはわかっていても、仕事に穴を開けて歯医者に向かい、嫌な治療を受けてお金まで払わなくてはなりません。 それと同じように、「トレーニングを受けるかどうか」という決断を後回しにしているうちに、お決まりの言い訳が頭をもたげます。「今手掛けている重要なプロジェクトから抜けることはできない」、「経営陣から費用について質問攻めにされるだろう」、あるいは、「単なるEDAツールなのだから、Googleで検索しながら2つか3つの基板のレイアウトで試せばどうにかなる。これまでもずっとうまくやってきたのだから、すぐにこつをつかめるはずだ」という興味深いものもあります。 時間と予算はどんなプロジェクトでも重要です。3日も4日も穴を開けるのことなど、想像もつかないかもしれませんが、実際には短期的にも長期的にも時間の節約になります。トレーニングでは、設計の全体的なプロセスについて段階的に学べるだけではありません。特定のスキル開発について深い見識を持っている認定講師から、問題を回避する方法も習得できます。3日や4日を費やしたとしても、元はすぐに取れます。トレーニングを受けなければ、製造業者や実装業者とプロジェクトについて議論を繰り返したり、複雑な作業に対処したりするのに、それ以上の時間がかかる可能性が高いからです。 出費は必ず正当化できなくてはなりません。頭に入れておきたいのは、認定講師から時間短縮の手法とテクニックを学ぶことで、生産性を改善できるということです。現時点で一通りの設計プロセスに対処できたとしても、熱心な講師が共有するたくさんのヒントやこつを活用すれば、基板にかける時間を数分、数時間、場合によっては数日も短縮できるのです。講師はユーザーがつまずきやすい場所を知っており、潜在する問題を避ける方法を教えてくれます。 オンラインで情報を見つけるのは簡単です。ただし、たとえ正確な解説でも誤解をされやすいものもあります。Google検索では、設計ツールのほぼすべてのコマンドの利用に関する情報を見つけられます。とはいえ、こうした情報は絶対に正しいでしょうか?あるいは、ベストプラクティスとして提示されているでしょうか?不適切な情報源はユーザーを脱線させたり、間違った情報を植え付けたりする恐れがあります。これは将来、想定外の結果をもたらします。特に、設計ツールの機能に関する正しい知識があれば避けられたはずの再設計は大きな痛手です。 長年にわたって、私は100を超えるトレーニングを提供してきました。一番やりがいを感じるのは、特定のコマンドやショートカット、方法論の存在を知らなかったために、設計や検証で悪戦苦闘していたことに生徒が気付く瞬間です。彼らが最も口にするのは次のような言葉です。「この単純なコマンドを知っていれば、この前のプロジェクトであんなに苦労することはなかったのに!」指導することは、優れたツアーガイドになるのと似ています。つまり、興味深いことや価値あることをできるだけたくさん紹介しながら、生徒をA地点からB地点まできちんと導かなければなりません。 もうおわかりのように、トレーニングは遅らせたり、無視したりできるものではありません。認定講師が提供するトレーニングは有益な時間になるでしょう。しかも、時間とコストをすぐに節約できるようになります。クラスルーム形式の講座で設計のプロセスに集中しながら、講師から直接、数多くのトピックを学ぶことができます。リラックスした環境のなかで、見込み顧客、業界の請負業者、同業の専門家と出会うチャンスもあります。歯医者ももちろん重要ですが、それよりもはるかに快適な時間になるはずです。もう、おわかりでしょう。トレーニングを受けるかどうかについて、あれこれ考える必要はないのです。 トレーニングがもたらす創造性 トレーニングを受けることで、効率性の改善、時間の節約、知らなかった機能の発見が可能になります。しかし、それよりも重要なのは、節約できる時間と新しい機能を活用して、設計者としての創造力を発揮できるようになることでしょう。つまり、大好きな仕事をもっと楽しめるようになるのです。 Altiumのトレーニングを活用すれば、仕事はさらに有意義なものになります。詳細については、 このホワイトペーパーをダウンロード してご確認ください。
正確な出力ジョブファイルを使って設計の意図を伝える 正確な出力ジョブファイルを使って設計の意図を伝える ​ 以前のブログ記事 では、実装図面や製造図といった専門的なPCB 設計文書がいまだに手動で作成されていること、そしてAltium のDraftsman などのツールを使って、そのプロセスをどう自動化できるのかについてご紹介しました。残念ながら図面の作成は、完成した設計文書を製造部門にリリースする際に、設計者が直面する難題のひとつに過ぎません。部品表、ガーバーやドリル、ODB++ などの実装ファイルのほか、回路図ページのプリントといった膨大な量のドキュメントや製造ファイルの出力作業も待っています。実際のところ、2017 年に発生する手動作業の分量は予想よりも増えています。これを自動化してくれるソフトウェアを使って、仕事を効率化する手がないでしょうか。 正確な出力ジョブファイルの重要性 設計の意図を正しくはっきりと製造部門に伝えるには、正確な出力ジョブファイルを提供することが極めて重要ですが、出力ファイルを手作業で作成するのは面倒で厄介な作業です。予算内で期日通りに製品をリリースしなければならないときに、何時間もぶっ通しで製造の出力ファイルを作成することは、かなりのストレスを引き起こします。このプロセスを自動化し、他の設計作業にもっと時間をかけられるとすればどうでしょう? チェーンの使用 大半のユーザーが経験するのは、設計の各段階– (回路図の設計やPCB のレイアウトなど)– が単一の実行可能プログラムによって処理される「ポイントツール」や「ツールチェーン」という問題のあるアプローチの利用です。ファイルやネットリストのパスを除き、こうしたアプローチは他のプログラムとほとんど、あるいはまったく関与しません。 設計の内容を包括的に理解してくれるシステムがないため、回路図のプリントや部品表を生成するためには回路図のプログラムを開くことになり、ベアボードや残りの実装ファイルにはPCB ツールが使われることになります。こうした環境でバッチ出力を実行できる場合もあるでしょう– 回路図の生成にはこことここをクリックし、部品表の生成にはこことここをクリックするといった具合になります。 ツールチェーンを突破する PCB
回路図とPCBレイアウトの同期によって効率と納期順守を改善 Thought Leadership 回路図とPCBレイアウトの同期によって効率と納期順守を改善 画像ソース: Flickr user bittbox ( CC BY 2.0) しばらく前に、私は、スマート潅漑と環境モニタリングを自動化するためのシステムを設計、設置する会社で働いていました。業務に特有のニーズに対応するため(または、製造業者から戻ってきた後に、特定のモデルでの設計の欠点や見落としを補正するため)、どたん場で基板に「ハック」(ピンスワップやゲートスワップなど)を行うのが習慣になっていました。この即席の方法は、短期的には効果があり、その会社は、プロジェクトから期待された要件を必ず満たすことができましたが、この「直感に頼る」方法には、拡張性がありませんでした。 問題の一部は、 PCBレイアウトの微調整に時間を使いすぎて(製造業者から基板が戻ってきて初めて、一部の詳細を無視していたことに気付いたのです)、詳細な回路図を通じて設計に全体的にアプローチするための時間が十分になかったことです。統合データモデルによるアプローチについて私たちが知っていれば、その時、役に立ったでしょう。 統合データモデルによるアプローチで回路図とPCBレイアウトの同期を維持 統合データモデルによるアプローチでは、回路図シンボル、PCBフットプリント、サプライヤー調達情報、SPICEモデルなど、設計プロセスの複数の側面をシームレスに統合できます。 統合データモデルによるアプローチを通じて、回路図とPCBレイアウトの同期を維持することには、利点がいくつかあります: 同時設計: 回路図の作成は、効果的な計画に重要です。一方、PCBレイアウトを通じて回路設計の詳細に深く入り込むことは、多くの設計者にとって有益です。ファイルのリンクや更新の自動化によって、回路図とPCBレイアウトを統合することで、設計プロセスは自由に、「全体像」アプローチと詳細な「実世界」アプローチとの両方に同時に取り組むことができます。 時間の節約: 回路図を効果的に計画するのに必要な手段を取ることによって、結局は貴重な時間を節約できます。過去に、チームが直接ボードに即座に設計を行っていたときは、時間を浪費していました。多くの場合、工場からプリントが戻ってきて、修正に何時間もかかる「細かな」詳細を見逃していたことに気付きました。PCBレイアウトと回路図を同期すれば、製造業者に送られる前に、設計資産に整合性があり検証されていることを確認するのに役立ちます。 コストの節約: 時間の節約に加えて、統合データモデルによるアプローチを採用すると、結局はコストも節約できます。会社が、もっと早くこのアプローチを設計プロセスに採用していれば、元上司は、コストが節約できることを聞いて喜んだだろうと思います。そうした方が、はるかに費用効率が高く、簡単に避けることができたミスの修正に費やす、全ての時間や労力を節約するのに役立ったでしょう。