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AltiumLive 2017: 年次PCB設計サミット
このPCB設計カンファレンスは、その全体が、設計者の知識と実践の向上を目的としたトレーニングコンテンツに特化しています。このようなPCB設計カンファレンスはほとんど見られないため、Altiumは完全に設計者のための、専門的なPCB設計者の主導による、新しいPCBカンファレンスを作り上げることを決意しました。 この秋、 AltiumLive 2017: 年次PCB設計サミットが、北米および欧州で開催されます。弊社は2日間にわたって、他では見られないようなPCB設計カンファレンスを主催します。Lee Ritchey、Happy Holden、NXPのDan Beekerなど、業界の有名人が講演を行います。業界の象徴的な企業の熟練した設計者から学ぶこともできます。そして、おそらく最高なのは、同僚や同業のAltium Designerユーザーから、どのようにして革新的な設計手法や実践方法を発見したかを聞き、自分の設計業務を次の段階に発展させるために役立てられることでしょう。更に、プロフェッショナルな設計者にとって最も困難で問題の多い分野のいくつかについて、設計のベストプラクティスを紹介する、5つの詳細なプロフェッショナル開発コースも実施されます。 ● 高度な配線の効果的な方法 ● 複数基板の設計課題の克服による次世代電子機器の作成 ● 正しいPCB製造に必要なドキュメントの作成 ● 電源供給ネットワークの早期解析の採用 ● Altium Designer
OnTrack Newsletters
卓越した次世代のPCB設計者: Nicole Pacino
San Diego PCBの創設者Mike Creedenと、娘Nicole Pacino Judy Warner: Nicole、あなたが基板の設計を始めたのは何歳のときでしたか? Nicole Pacino: 私はとても若いときから設計を始めました。たぶん11歳だったと思います。私の父、Mike Creedenはこの業界の人間で、私はいつも父を見ていたため当然、父が何をしているのかいつも興味を持っていました。ある日、父は私をコンピューターの前に座らせ、作業をゲームとして私に見せてくれました。とても具体的に精密なルールの、非常に難しいゲームで、私はとても楽しめました。そこで、私は仕事をしているのだと気付くよりも前に、この作業を開始したわけです。 私が公式に仕事として設計を始めたのは、20歳のときです。この頃、私は物事のより技術的な側面の学習を開始し、単に誰かから指示を受けるのでなく、自分が何を、どうして行うのかを理解するようになりました。 数年後には、私は物事の技術的な側面を習得するだけでなく、ビジネスの側面も理解することが重要であると判断しました。このため、私はオハイオ州立大学のカレッジに入り、2つの学位を取得しました。1つは戦略的通信について、もう1つはビジネスについてのものです。この知識を元に私は業界で勉強を続け、将来的には自分のオフィスを開き、将来を主導することを目指すための準備を進めました。 Warner: あなたは今どのような仕事をしていますか? 抱えている最も重要な課題は何ですか? Pacino: 私は通常、複雑ないくつかのプロジェクトに同時に取り組んでいます。例えば、現在小さな基板を設計しており、この基板はRF設計で、2.4Ghzで駆動するプリント基板によるアンテナがあり、標準のBluetooth LEを使用しています。もう1つははるかに高度なデザインで、16のレイヤーがあり、メインのFPGAから2つの異なるDDRを動かしています。これは興味深く、特に手ごたえのある作業でした。これは0.5mm
Thought Leadership Newsletters OnTrack
ロックスターのようなPCB設計者でありシグナルインテグリティーの専門家であるリック・ハートリー氏(Rick Hartley)
ワーナー: またお出でいただきましてありがとうございました、リック。では今回もよろしくお願いします。私たちが最初に会ったとき2人とも強く感じていたのは、もっと多くの設計者が基板サプライヤーを訪問して基板の製造過程を理解するべきだということでしたよね。今日は、技術者やPCB設計者に対してどのようなアドバイスをいただけるでしょうか? ハートリー: あなたもそう感じておられたことが興味深いですよね。私が初めてプリント回路設計者になった77年から78年頃のことですが、会社が委託していた製造技術者の1人が、私と、下請け会社のもう1人のプリント回路設計者を座らせて説明してくれました。「会社の技術者たちは、プリント回路設計者になる道を選んだ君たち技術者2人を大切に思っている」と言いました。私たちは微笑みながら「ええ、それは分っています」と頷きました。すると彼は私たちを見て言いました。「君たちは、回路や回路の動作については理解しているが、製造については全然分っていない。君たちがこれほど分っていないということは、驚くべきほとだ。君たちが設計するものは、私たちには実際に作れないものばかりだ」。私のプライドは叩きのめされました。プライドが床に投げつけられたどころではなく、床にめり込むほどのショックでした! このショックから立ち直るのに文字通り1週間も掛かったほどです。でも、よくよく考えてみると彼らの言うことが正しいことが分りました。私は製造については何も知りませんでした。会社は、ノーム・アイナーソン(Norm Einarson)氏を雇うことにしました。ノーム・アイナーソン氏は、当時プリント基板の神様と言われた人物であり、このインタビューをお読みになっている方で年配の方であれば皆さん懐かしく思い出される名前ではないでしょうか。彼は、本当に設計というものを理解している製造技術者でした。彼が会社に来てくれた期間は1週間です。電気工学部門を含む設計部門の全員に対し、この1週間の研修期間の全期間にわたって出席することが義務付けられました。彼は、設計者が製造に与える影響と、製造が設計者に与える影響を教えてくれました。 ワーナー: 皆さんにとっては本当に貴重で素晴らしい機会だったんでしょうね。 ハートリー: ええ。私がこれまでに受けた研修の中では最も充実した1週間でした。それ以降、私は、製造業界での方法の前年からの進化、新技術、予想される新技術などを知りたいと思い、製造関係の雑誌を複数購読しています。製造部門で採用されている工程を知らずして回路基板を正しく設計することはできません。 ワーナー: 私も、率先的にそのような方向で取り組んでくれる設計者が増えてくれることを願っている製造技術者が大勢いることを知っています。本当に大事なことですよね。 ハートリー: ええ、そうなんです。私が言いたいことの一つもそのことで、電気工学やプリント回路の設計者なら、あるいはプリント基板設計での意思決定に何らかの形で関与する担当者なら、製造工程を理解しておく必要があるんです。基板の製造、組み立て、試験について理解するだけでなく、この3つの工程に対して設計者が与える影響も理解する必要があります。 ワーナー: まったくそのとおりです。私もエレクトロニクス業界の製造/組み立て部門出身ですので、その点は同感です。問題や遅延が発生した場合、 事前に ちょっとした打ち合わせができていれば容易に防ぐことができたのにと思える経験は、私にとっても日常茶飯事でした。 ハートリー: もう一つ提案したいのは、PCB設計者と電気工学技術者がもっと密に連携作業したらどうかということです。つまり、お互いの作業内容を理解し合うということです。基板設計を複雑にしている要因は本当は技術者たちのやり方にあることを技術者が知る必要があると思うのですが、私には、彼らが実際にそう考えているようには思えません。技術者がうまく連携して作業できるようにするためには、お互いの分野を良く理解する必要があります。互いの理解が足りないと丸投げ状態になってしまい、「回路図がこうなってるんだからそちら側で解決すべき問題だろう」というようなことになってしまいます。これではうまくいくはずがありません。そのことを私は何年も前に学習しました。私がL-3や通信業界で一緒に仕事をした技術者のほとんど、あるいは70年代後半や80代の技術者は、私とうまく連携作業できましたし、私も彼らとはうまく連携作業できるよう努めました。この記事の発表後に彼らが読んだら、きっと頷きながらこう言うでしょう。「そうだ、俺たちの時代は連携し合ってうまくやったもんだ」と。そうなんです。私たちはお互いに理解し合えるんです。そして、それが重要なことなんです。
OnTrack Newsletters Thought Leadership
ハイパーループの栄光に向けてのBadgerloopの活動、イーロン・マスクの関心を惹く
6月のポッド2号機公開時のBadgerloopチーム イーロン・マスクがハイパーループ方式の輸送システムの構想を ホワイトペーパー 紹介したのは2013年のことです。彼は完全なオープンソース方式による開発を提案し、ポッド コンテストに参加する大学を募集しました。コンテスト用のポッドを試運転で走らせる1マイル近い縮小版の真空チューブの建設資金は、スペースXが負担しました。スペースXが定めた一連の要件に適合しスペースXが強く望んでいるチューブ走行を第1回のコンテストで実現するチャンスを獲得できたポッドは、3つだけでした。 すべてのチームにとって最初の関門は構想と設計でした。 選出されたいくつかの設計案が、2016年1月の デザイン週間の週末 にテキサスA&M大学で採用され審査されることになっていました。1,000件の設計案のうち120のチームのものだけが選出され、 デザイン週間の週末 に参加できることになりました。目標を達成できたのはBadgerloopチームだけではありませんでしたが、Badgerloopチームは、「 設計製作全般 」のカテゴリーで印象的な世界レベルの競争相手たちの中で第3位を獲得しました。これにより彼らは、ポッドを製作し2017年1月の第1回コンテストで競争するチャンスを確立できました。 通常の学年期間や夏季期間でBadgerloopチームの陣容は変化しましたが、メンバー数は30 ~ 80名でした。キャッスルは12人ほどのリーダーの1人で、電気担当チームの重要人物です。電気システムチームは、Altium Designerを使用して、STMのNucleoを採用した1枚のマイクロコントローラー基板とシールドを設計しました。この基板は次回新たなポッドを開発する際にも再利用できるようになっています。また、彼らはバッテリー安定化基板と電磁弁制御基板も設計しました。ワークフローを簡素化するため、彼らは、チームメンバーが2つの大陸と3つのタイムゾーンに分散してしまう夏季期間中でも密に連携しながらプリント基板設計を行えるよう、サブバージョンネットワークを開発しました。 2017年6月17日に公開されたポッド2号機 Badgerloopチームは2016年12月にポッド1号機を公開し、1月下旬の第1回ハイパーループポッド コンテストに向けて国内を輸送しました。彼らの目標は高く、ポッドのチューブ内走行を目指して週40
OnTrack Newsletters
OnTrack Newsletter 2017年4月
On Track Newsletter 2017年4月 第1巻第1号 AltiumニュースレターOn Track第1号へようこそ。まず最初に、このニュースレターは、PCB設計者、メーカー、イノベーターの方々に向けて作成されたことをお知らせいたします。毎月発行されるこのレターは、設計者の皆様の士気を高め、激励し、情報を提供し、魔法のような力を使って次世代の技術を世に送り出すお手伝いをできることを目指して企画されました。 Altiumのように企業が「成長」を始めると、当初は最も重要だったことを忘れてしまいがちです。このため、Altiumは組織として内省と再考に時間をかけてきました。難しい設計に何時間も頭を悩ませる粘り強い設計者、初めてロボットを設計する学生、活気に満ちた新規事業に全てを注ぎ込む技術企業家など、ユーザーの皆様はAltiumにとって常に最も大切であると考えています。皆様はAltiumが開発するソフトウェアにとって常にインスピレーションそのものです。 On Trackは、ユーザーの皆様の技術を重んじ、有用なリソースを提供いたします。また、On Trackにより、Altiumは真に重要なものに常に気を配り続けることができるのです。 個人的には、20年間技術者や設計者と机を並べた後、このニュースレターの編集者を務められるのは名誉なことと感じています。On Trackについてのご質問、ご意見、ご要望などがありましたら judy.warner@altium.com宛にメールをお送りください。 敬具 Judy M. Warner コミュニティー管理担当責任者 ロックスターとスーパーヒーロー
OnTrack Newsletters
New Jersey Institute of Technologyのバハレーシングチームのメンバーたち
BurghartさんはNJITで機械工学を学んでいる2回生で、バハレーシングチームの電子設計を担当するサブチームのリーダーです。レーシングカーにはメインのダッシュシステム、データ収集ボード、ディスプレイ盤、20のセンサーに接続されている前方と後方のドングルが搭載されています。 Burghartさんは子どもの頃からエンジニアの好奇心が芽吹いており、いろいろなものを分解して遊んでいたと言います。中学と高校では、ロボット工学にも触れました。ラッキーなことに、彼が通っていた高校には3Dプリンタがあったため、彼はそれを使って完全に機能するクアッドコプターを設計して完成させました。NJITに入学後は、現在40名が在籍し、Daniel Brateris教授が顧問を務めるSAEバハレーシングチームに参加しています。電気工学科で教鞭をとっているBrateris教授は、経験に基づく学習の指導者も務めています。Altiumは、NJITで構築中のMaker Spaceへの資金援助を行うスポンサーの1社となる予定です。 今年、NJITのハイランダーレーシングチームはカリフォルニア、イリノイ、カンザスで開催される3つのレースに出場します。現時点での成績は、カリフォルニアで総合13位、シーズン初の4時間耐久レースでは1位となっています。(動画を見る) https://youtu.be/3EsAoJC1MM0 「百聞は一見にしかず」という諺があります。レースでの成功を実現させたNJITのハイランダーバハレーシングチームから、感謝の言葉とともに送られてきた写真をぜひご覧ください。とはいえ、次世代のイノベーターを生み出すこうした素晴らしいプロジェクトに参加できるのを心から感謝しているのはAltiumのチームのほうです。 皆さん、本当におめでとうございます!
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