BRDファイルの表示を可能にする、Altium DesignerのPCB Viewerの無料ダウンロード

Zachariah Peterson
|  投稿日 November 10, 2020
BRDファイルの表示を可能にする、Altium DesignerのPCB Viewerの無料ダウンロード

今日、PCB設計ファイルの形式はPCB製造業者とほぼ同数ほどあるように思われます。カスタムファイル形式の使用は、そのファイル形式を開発した会社のプログラムで作業を行っている場合に便利です。ただし、non-nativeファイルを表示、または使用する機能が必要になることもたびたびあります。これは、ほとんどのPCBソフトウェアで問題になり得ますが、Altium Designer 19は例外です。Altiumには、無料のViewerをダウンロードして、一般的なBRDファイルや、その他の全ての設計ファイル形式を表示できます。

Altium Designer

BRDファイルの表示とインポートの機能を備えた、業界最先端の統合PCB設計ソフトウェア

生活のあらゆる場面に電子機器が浸透したことにより、設計者や開発者が創造的に働くさまざまな機会が生まれています。その結果、PCB設計ソフトウェアの選択肢も同様に広がっています。数十年以上も単一の設計ファイル形式としてガーバーファイルが使用されてきましたが、業界はnative CADファイル形式を採用しつつあります。これは、自分の好きな設計プログラムを使用する個人の設計者にとっては好都合かもしれませんが、複数の設計ソフトウェア アプリケーションを使用する設計チームにとっては共同作業、設計データの転送、以前のデータの活用などが制限され、問題になります。Altium Designerは、BRDファイルViewerの無料ダウンロードなどのツールや機能を提供することによって、PCB設計にかかわるそれらの制約を軽減するよう設計されています。

PCB設計ファイル形式の要点

設計に命を吹き込む、つまり製造することができるかどうかは全て、基板の仕様をPCB製造業者に伝えられることにかかっています。この伝達のためのほとんど唯一の手段は設計ファイルです。設計情報が不正確または不完全な場合、基板を組み立てられない、あるいは組み立てても意図したように動作しない可能性があります。これらのシナリオは、設計者が顧客の要件を満たせるかどうかに悪影響を与えるため、設計の意図を反映した、基板製造に不可欠な情報を必ず設計ファイルに格納する必要があります。

ファイルに保存しなければならない必須情報は、材料、寸法、トレース、およびドリル穴を含むPCBレイアウト、コンポーネントのデータと詳しい配置などです。設計を定義し、明確に表すためのテキストによる記述および図を含め、設計者が提供するあらゆるデータは、製造業者の作業に役立ちます。1970年代以降、ガーバーファイルやガーバーと呼ばれるあらゆるデータが、設計ファイルの標準形式として使用されてきました。ただし、製造業者による製造および実装のための新しい設備の出現により、製造業者はCADファイルを好んで使用するようになりました。そして今日、PCB設計ファイル標準としてのガーバーの使用は課題に直面しています。

ガーバーとCADファイル標準

PCBの必要性が高まるにつれ、製造業者とPCB設計ソフトウェアの選択肢も増えました。設計ソフトウェアの増加の一部は、ネイティブCADファイルを好んで使用する製造企業によるものです。明らかな理由は、ガーバーファイルに対する改善要求です。

実は、ガーバーは、レイヤーごとの個別ファイルに銅箔、シルクスクリーン、およびソルダ―マスクの情報が格納されています。これらは、通常、Pick and Placeファイル、ドリルファイル、基板外形ファイル、画像およびテキストファイル(説明や特殊な要件を格納)によってさらに増えます。一方、CADファイルでは、製造に必要な情報が全て単一ファイルに格納されます。実際には、全ての製造業者はガーバーに対応していますが、ガーバーは不正確で変換を必要とします。

ADのガーバー設定ダイアログ

ガーバーファイル一覧

Altiumの無料BRDファイルViewerのダウンロードについて

native CADファイル形式の開発は、PCB設計ソフトウェア業界を変化させています。設計者にとっては、改善とみなすことのできるプログラムの選択肢が増えています。それにもかかわらず、自社の設計ファイル形式と製造サービスを採用してもらうため、製造業者がさらに多くのプログラムを提供し、設計者の目を引こうとすることも少なくありません。通常、これらのプログラムは特定企業を対象にしているため、機能が制限されます。

プリント回路基板の設計を専門とし、製造は行わない多くの企業もnative CADファイルを好みます。最も一般的なファイル形式はBRDです。BRDは、AutodeskⓇのEagle PCB設計ソフトウェアのファイル形式です。ユーザーを引き付けるため、Eagleは無料で提供されています。BRDファイルは、CadenceⓇのAllegro PCB設計プログラムでも使用されています。BRDファイル形式は人気がありますが、多くの製造業者が対応している形式ではありません。

複数の設計ファイル形式に対応するViewer機能が必要な理由

今日のPCB設計は、多くの場合、大勢のスペシャリストを巻き込み、ときには複数ソースファイルからの設計を統合する必要があります。開発プロセスの効率化のためには、自社や組織全体の共同作業を対応し、推進するよう設計されたPCBソフトウェア プログラムが必要です。Altium Designerは、共同作業環境を最大限に活用できるように構築されています。業界で使用されている全てのPCBファイル形式を扱えるツールを備えています。そのようなツールの1つに、PCBファイル形式Viewerがあり、無料でダウンロードできます。

Altium Designerによる、設計への複数ファイル形式の容易な組み込み

BRD設計ファイルの表示は優れた機能ですが、Altium Designerのほんの一部にすぎません。BRDファイルの表示に加え、業界で最もよく使用されているCADファイル形式にも対応しています。これにより、どのようなプリント回路基板の設計ファイルのソースでも、同僚と最大限協力して作業を進めることができます。また、3D表示機能により、設計の全ての詳細情報を調べ、検証することができます。

Altiumの強力なインポート、およびエクスポート機能

Altium Designerは、業界でもきわめて先進的で包括的なPCB設計ソフトウェアプラットフォームです。回路図、PCBレイアウト、およびリアルタイムのコンポーネントデータを入手できるBOMに、同時かつ完全にアクセスできる統合設計環境を提供します。さらに、設計のあらゆる側面についての正確な進捗情報を維持しながら、同時作業を促進します。Altium Designerでは、いずれの設計ファイル形式も表示するだけでなく、あらゆる形式で設計をインポートして取り込み、編集してエクスポートすることができます。

ADのインポート ウィザード

Altium Designerのインポート ウィザード

今日のプリント回路基板の設計では、多くの場合、開発を最適化するための共同作業が必要です。組織内外の同僚の作業を活用するためには、他のEDAツールで作成された設計を表示する必要があります。Altium Designerは、共同作業を促進するいくつものツールを備えています。BRDファイルを含む実質的に全ての設計ファイル形式を表示できる無料のファイルViewerのダウンロードなどがこれに含まれます。

 

筆者について

筆者について

Zachariah Petersonは、学界と産業界に広範な技術的経歴を持っています。PCB業界で働く前は、ポートランド州立大学で教鞭をとっていました。化学吸着ガスセンサーの研究で物理学修士号、ランダムレーザー理論と安定性に関する研究で応用物理学博士号を取得しました。科学研究の経歴は、ナノ粒子レーザー、電子および光電子半導体デバイス、環境システム、財務分析など多岐に渡っています。彼の研究成果は、いくつかの論文審査のある専門誌や会議議事録に掲載されています。また、さまざまな企業を対象に、PCB設計に関する技術系ブログ記事を何百も書いています。Zachariahは、PCB業界の他の企業と協力し、設計、および研究サービスを提供しています。IEEE Photonics Society、およびアメリカ物理学会の会員でもあります。

最新の記事

Altium Roadshow 2022 Tokyo - Day 2 Altium Roadshow 2022は、アルティウム製品の最新動向およびテクノロジーを紹介するイベントです。リリースされたばかりのAltium Designer 22の新機能など、米国で年1度に開催するPCB設計サミット「AltiumLive」で紹介されるコンテンツをいち早くご案内します。第2日目は、マルチボード・プロジェクトのシステム設計、クラスやルームの概念に焦点をあてたベストプラクティス、ドキュメンテーション、MCADのコラボレーションについて紹介します。 このビデオでは次の内容について解説します: マルチボード・プロジェクトのシステム設計 Altium Designerを使用してMCADの制約を満たしながら基板間インターフェースを実現する方法を示しながら、複数のPCBのシステム設計と実装について深く掘り下げます。 Altium Designer ベストプラクティス (Part 2) このセッションでは、クラスやルームの概念を駆使することにより設計要件を予め整理し、デザインルールへ落とし込む工程について紹介します。さらに各ルールの複雑な標的の設定やそれぞれの優先順位付けを構築し、検証する方法を解説します。またOutput Jobsを介してのActiveBOM、Draftsman、部品座標データや 基板製造ファイルの設定、及びAltium 365 Workspaceにおける最終的な製造へのリリース用ファイルの生成にも焦点をあてます。 製造と実装のためのドキュメンテーション ビデオを見る
Altium Roadshow 2022 Tokyo - Day 1 Altium Roadshow 2022は、アルティウム製品の最新動向およびテクノロジーを紹介するイベントです。リリースされたばかりのAltium Designer 22の新機能など、米国で年1度に開催するPCB設計サミット「AltiumLive」で紹介されるコンテンツをいち早くご案内します。第1日目は、シミュレーション、回路設計機能に焦点をあてたベストプラクティス、コンポーネントライブラリについて紹介します。 このビデオでは次の内容について解説します: Altium Designer 22の紹介 このセッションでは、Altium Designer 22のエキサイティングな改良点についてご案内します。シミュレーション結果/測定の改善、デザインルールに含まれるデジグネータの自動更新、IPC-4761経由のサポート、Draftsmanの改善、回路図のクロスリファレンス、トレースグロスなどが含まれます。 シミュレーションを用いた設計分析 本セッションでは、動作点、AC/DCスイープ、波形表示/編集を伴う過渡状態シミュレーションのための更新フローと回路セットアップを紹介します。 Altium Designer ベストプラクティス (Part 1) 本セッションでは、回路設計を階層的にトップダウンまたはボトムアップで構成することのメリットと、回路図ディレクティブとPCBプランニングが基板レイアウトに与える影響についてレビューします。さらに、回路図ではなくPCBにてクラスを作成することの危険性についても言及します。 ビデオを見る
ホームに戻る