Octopart: 複雑な状況でのコンポーネントのデータを安心して利用できるソリューション

Judy Warner
|  November 20, 2020
Man pushing pcb component

Judy Warner: 電気系技術者は、コンポーネントデータ、価格設定、入手可能性などに多くの時間を割いているように見えますが、それは、なぜなのでしょうか。

Sean Rothwell: 特に価格設定や市場投入に関するデータがそうですが、データが存在するかもしれないという場所はたくさんあります。そのため、設計に使用する部品を探している技術者は、さまざまな代理店や製造業者をチェックしてサイトからサイトへと渡り歩くことになりがちです。その上で、技術仕様のハードルにぶつかります。あるサイトの仕様は正しいかもしれませんが、別のサイトの仕様がそれと矛盾していることもあります。ここで、技術者はどの仕様が正確かを推測する作業や、別のコンポーネントを選択する作業に時間を費やすはめになります。こうした要因が重なれば、時間がかかる設計プロセスとなります。  

Warner: これらの問題に対処するために、Octopartはどのようなリソースやツールを用意しているのですか。

Jane Fischetti: Octopartは製品としてもビジネスとしても、部品データの民主化に重点を置いています。つまり、私たちが存在しているのは、正確な部品データを誰にでも利用できるようにするためです。また、部品データの扱いやすさを私たちは最も優先しています。そのために、専用の検索エンジンを作成しました。仕様、部品番号、語句など、部品を検索する際のあらゆる検索条件を理解するように特別に設計されたものです。当社の検索エンジンから返されるデータには、数千万の部品に関する何百もの代理店からの供給が含まれています。こうすれば、当社のサイト、API、またはアルティウム製品との統合機能を使ってどこで作業をしていても、技術者は必要な部品データを1か所で見つけることができます。当社のBOMツールと部品通知を使用すれば、部品の調達や購入も、コンポーネントの在庫レベルや価格設定の追跡も簡単になります。    

Warner: 現在の世界的なウイルスの危機から生まれた独自の課題はありますか。もしあるとしたら、Octopartはどのように対応しているのでしょうか。

Rothwell: パンデミックの初期には、世界中の工場が閉鎖される中、品不足の恐れがありました。以前にも品不足が業界にもたらした影響を見たことはありましたが、今回は前代未聞の規模でした。何を予測すればいいのか、さっぱり分からなかったのです。そのうちはっきりしてきたのは、部品データのハブとしての当社の役割です。つまり、Octopartから入手できるデータを増やし、そのデータに簡単にアクセスできるようにすれば、私たちも潜在的な混乱を防ぐ役に立てるということです。その結果、多くの信頼できる代理店や製造業者のライフサイクル データを追加し、最新版のAPIを公開しました。APIには、無料オプションとセルフサービスのサインアッププロセスが含まれています。これにより、1人の技術者から企業規模のチームまで、データにアクセスしたいと考えているすべての人の要求に合ったサービスを用意できます。また、この数か月間で、チームも爆発的に成長しました。そのため、有用なアップデートをこれまで以上に早く開発し、公開できるようになりました。  

Warner: 多くの技術者は、コンポーネント データの信頼性を懸念しています。Octopartは部品メーカーではないため、データの信頼性を確保するためにどのような対策を取っていますか。

Fischetti: いい質問ですね。まさにその課題の解決に、私たちは多くの時間を費やしています。劣悪な部品データと戦う上で用意した最高の武器は、当社の「部品データ皇帝」であるGeof Lipman (正式な肩書は、部品データ部門オペレーション ディレクター) です。Geofは技術者のチームと協力し、Octopartのデータの正確性と堅牢性を確保するためのツールを構築しています。Geofと彼のチームは部品メーカーとのインターフェースを実装し、データをソースから直接確保します。そのため、私たち自身は製造業者ではありませんが、できる限りソースに近い場所からデータを手に入れるよう常に努めています。

Warner: ユーザーのフィードバックに基づいて、顧客に提供できるツールやリソースのうち、最も重要かつ有用なのはどのようなものですか。

Jane: それは何といっても検索エンジンでしょうね。先ほど言ったように、私たちは検索アルゴリズムに多くの力を注ぎ、どのように部品を検索しても関連する結果を返すようにしました。検索条件が仕様であれ、説明であれ、数百万の部品をすぐに検索できます。それだけでなく、返される情報も標準化されます。つまり、Octopartで表示されるデータは、何百もの異なるソースから取得されます。そうしたデータがユーザーに表示される前に解析され、取得時の形式に関係なく、整合性を確保して参照できるように標準化されるわけです。

Warner: OctopartのAPIは、広く使用されているものです。御社のAPIを使えば、設計技術者が恩恵を受けられるような新しい実装方法などはあるでしょうか。

Fischetti: 当社のAPIを在庫、製造、エンジニアリング システムにどのように統合したかについて、多くのユーザーから話を聞いています。Altium Designerのコンポーネント検索パネルを強化したこともそうですが、Octopartはさまざまな製造業者、販売業者、および業界Webサイト向けに部品検索、および部品データにも力を入れています。

Warner: 今後5年の間にコンポーネント調達ソリューションはどのようになるとお考えですか。

Fischetti: 当社のユーザーは、データにアクセスする方法と場所をカスタマイズしてコントロールできるオーダーメイドの環境を望んでいる、と私たちは考えています。彼らは、ビジネスに関する意思決定をスマート、かつ瞬時に下すことができるよう、グローバルなコンポーネント市場を見渡せるようになりたいと考えているのです。私たちの見るところ、少量在庫管理に重点を置いて継続的に取り組んでいる組織が複数あります。彼らは収益性を最大限に高めながら、納期要件を満たす必要があります。また、設計技術者も設計サイクルを高速化するプレッシャーに常にさらされています。彼らは、すさまじいスピードでコンセプトから製造にたどり着かなくてはなりません。当社のツールがあれば、JIT在庫を管理する企業は効率を向上させられますし、技術者も必要な部品を在庫や予算内で簡単に見つけ、設計から生産へのサイクルを加速化できます。 

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Judy Warnerは、25年以上にわたりエレクトロニクス業界で彼女ならではの多様な役割を担ってきました。Mil/Aeroアプリケーションを中心に、PCB製造、RF、およびマイクロ波PCBおよび受託製造に携わった経験を持っています。 また、『Microwave Journal』、『PCB007 Magazine』、『PCB Design007』、『PCD&F』、『IEEE Microwave Magazine』などの業界出版物のライター、ブロガー、ジャーナリストとしても活動しており、PCEA (プリント回路工学協会) の理事も務めています。2017年、コミュニティー エンゲージメント担当ディレクターとしてAltiumに入社。OnTrackポッドキャストの管理とOnTrackニュースレターの作成に加え、Altiumの年次ユーザー カンファレンス「AltiumLive」を立ち上げました。世界中のPCB設計技術者にリソース、サポート、支持者を届けるという目的を達成すべく熱心に取り組んでいます。

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